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午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利0.465%に上昇

配信日時:2023/07/10 16:09 配信元:MINKABU
 10日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅に3日続落。米長期金利が4%の節目を超えて上昇していることや、日銀の政策修正思惑が浮上していることが影響した。  7日に発表された注目の米6月雇用統計は、非農業部門の雇用者数が市場予想ほど伸びなかった一方、平均時給の伸び率は前月比0.4%と市場予想(0.3%程度)を上回り、同日の米債券市場では米連邦準備理事会(FRB)が7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを再開するとの見方が強まった。米長期金利は一時4.09%と3月上旬以来の水準に上昇し、これを受けた東京市場でも債券に売りが先行。加えて、7日に日本の厚生労働省が発表した5月の毎月勤労統計で所定内給与が約28年ぶりの伸び幅となったことで、日銀が今月下旬に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の見直しに動くとの思惑が浮上していることも国内金利の上昇圧力につながった。この日に実施された日銀の国債買いオペでは、「残存期間5年超10年以下」の買い入れ額が前回の5750億円から6750億円に増額されたが相場のサポート材料にはならず、債券先物は午後に147円53銭まで下押す場面があった。  先物9月限の終値は前週末比57銭安の147円55銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.030%上昇の0.465%と4月28日以来の高水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS

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