寄り付き概況

日経平均は280円安でスタート、ルネサスやダイキンなどが下落

配信日時:2023/07/06 09:40 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33058.40;-280.30TOPIX;2292.86;-13.17


[寄り付き概況]

 6日の日経平均は280.30円安の33058.40円と3日続落して取引を開始した。前日5日の米国株式市場は反落。ダウ平均は129.83ドル安の34288.64ドル、ナスダックは25.12ポイント安の13791.65で取引を終了した。中国財新のサービス業購買担当者景気指数(PMI)の悪化が警戒され、売りが先行。中国政府が金属2種類の輸出規制を発表するなど、米中関係の緊張が企業業績にもたらす悪影響への懸念も売り材料となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した6月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では政策当局者のタカ派姿勢が確認され、金利先高観がくすぶるなか終日軟調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.20%下落と、ダウ平均(0.38%下落)やナスダック総合指数(0.18%下落)に比べ下落率が大きく、東京市場で半導体関連株の買い手控え要因となった。さらに、今週末からは上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための換金売り需要が発生すると予想されており、需給悪化も警戒された。一方、昨日までの2日間で日経平均が400円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いが入りやすかった。また、昨日の日経平均が朝安の後は下げ渋ったことから、相場の下値の堅さが改めて意識されたとの指摘もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は6月25日-7月1日に国内株を2週ぶりに買い越した。買越額は1950億円だった。

 セクター別では、機械、非鉄金属、電気機器、その他金融業、パルプ・紙などが値下がり率上位、空運業、陸運業、鉱業、電気・ガス業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ルネサス<6723>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、ローム<6963>、SMC<6273>、ファナック<6954>、信越化<4063>、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>、ソニーG
<6758>、レーザーテック<6920>などが下落。他方、神戸鋼<5406>、エーザイ<4523>、JT<2914>、JR東海<9022>、スズキ<7269>、JSR<4185>などが上昇している。

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