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６月３０日の米株式市場の概況、インフレ圧力弱まり意識されＮＹダウは続伸

配信日時：2023/07/03 08:12 配信元：MINKABU

　６月３０日の米株式市場で、ＮＹダウは前日比２８５．１８ドル高の３万４４０７．６０ドルと続伸した。早朝発表のイエレン財務長官による講演の原稿で、健全な雇用を維持しつつインフレは抑制されるとの見通しが示されたことや、朝方発表の５月の米個人消費支出（ＰＣＥ）コアデフレータが市場予想を若干下回りインフレ圧力の弱まりが意識されたことで、ソフトランディング期待が更に強まる格好となり、幅広い銘柄が買い先行でスタートした。ＮＹダウは上昇してスタートした。情報通信株が買われ、マイクロソフト＜MSFT＞、セールスフォース・ドット・コム＜CRM＞が上昇、アップル＜AAPL＞の時価総額は３兆ドルの大台を突破した。午前１０時半過ぎにバイデン大統領が提案した学生ローンの返済免除計画を最高裁が棄却したことが伝わると、これが消費を下押しするとの懸念が浮上し騰勢はいったん鈍化したものの、午後に入ると再び買い気が強まり、ＮＹダウは強含みで推移し結局続伸で引けた。アナリストによる投資判断の引き上げを受けてカーニバル＜CCL＞が買われ、ＪＰモルガン・チェース＜JPM＞、ユナイテッドヘルス・グループ＜UNH＞、マスターカード＜MA＞、オラクル＜ORCL＞、ビザ＜V＞も高い。半面、第４四半期決算が予想を下回ったナイキ＜NKE＞は売られ、ボーイング＜BA＞、ターゲット＜TGT＞、ゴールドマン・サックス・グループ＜GS＞も安い。　一方、ナスダック総合指数は続伸し、前日比１９６．５９２ポイント高の１万３７８７．９２３で引けた。アナリストによる投資判断の引き上げでエヌビディア＜NVDA＞が買われたほか、テスラ＜TSLA＞、アマゾン・ドット・コム＜AMZN＞、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ＜AMD＞、メタ・プラットフォームズ＜META＞が上昇。半面、コスター・グループ＜CSGP＞、マイクロン・テクノロジー＜MU＞が売られ、スポットビットコインＥＴＦの申請を巡り、証券取引委員会（ＳＥＣ）の否定的な見解が伝えられたコインベース・グローバル＜COIN＞も安い。出所：MINKABU PRESS