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午後:債券サマリー 先物は反落、米債安重荷で長期金利は一時0.395%に上昇

配信日時:2023/06/30 15:25 配信元:MINKABU
 30日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落した。前日の米債安を受けた売りが優勢となった。日銀による定例の国債買い入れオペは、中期と超長期ゾーンで売り需要の増加が示唆されたが、円債相場への影響は限定的だった。  米国の23年1~3月期の国内総生産(GDP)の確定値が、実質ベースの年率換算でプラス2.0%と前回の発表(プラス1.3%)から上方改定された。米国景気は底堅く、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが長期化するとの観測が強まり、前日の米国市場で長期債相場は下落(金利は上昇)した。  円債市場で先物は朝安後、方向感の乏しい展開となった。午前に通告された5本の定例の国債買い入れオペは、オファー額が前回から据え置かれ、相場の支援材料となった。このうち、「残存期間3年超5年以下」と「同25年超」の買い入れ結果で応札倍率が上昇したが、需給環境の悪化を見込んだ売り圧力は限られた。  この日発表された6月の東京都区部消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合(コアCPI)が前年比3.2%上昇と、伸び率は市場予想を下回った。日銀の金融緩和策の修正期待を幾分、和らげる結果となったが、先物に対しては発表を受けて買い向かう姿勢は限定的だった。この日は夕方に日銀が7~9月における国債買い入れオペの運用方針を公表する予定となっており、大引けにかけては様子見姿勢が強まった。  先物9月限は前営業日比11銭安の148円55銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.010%高い0.390%で推移。一時0.395%に上昇する場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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