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午後:債券サマリー 先物は反発、2年債入札結果は良好

配信日時:2023/06/29 15:32 配信元:MINKABU
 29日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日ぶりに反発。前日の米債券高を手掛かりとした買いは朝方で一巡したが、2年債入札の良好な結果を支援材料に堅調に推移した。  注目された欧州中央銀行(ECB)主催の国際金融会議「ECBフォーラム」の討論会で28日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は「大半のFRB当局者が年内あと2回の利上げを見込んでいる」「今後の会合での連続利上げの可能性を排除しない」などと発言。これを受けた同日の米債券市場では、FRBの利上げ継続による景気への影響が意識された。米長期金利の低下を追い風に、債券先物は寄り付き直後に一時148円77銭まで上昇。その後は上値が重くなったが、日銀の植田和男総裁が同フォーラムで、政策を据え置いている理由について「基調的なインフレ率は依然として2%をやや下回っているとわれわれは考えている」と述べ、金融緩和の必要性を強調したことが相場を支えた。午後に判明した2年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5厘と前回(5月30日)の7厘から縮小し、応札倍率は4.26倍と前回の3.77倍を上回った。  先物9月限の終値は前日比6銭高の148円66銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.380%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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