相場概況

日経平均は5日ぶり大幅反発、円安追い風に主力株軒並み高で33000円回復

配信日時:2023/06/28 15:28 配信元:FISCO
*15:28JST 日経平均は5日ぶり大幅反発、円安追い風に主力株軒並み高で33000円回復 日経平均は5日ぶり大幅反発。27日の米株式市場でダウ平均は212.03ドル高と7日ぶり反発。経済指標が軒並み予想を上回ったことで景気減速懸念が後退。また、金利上昇下でも下落が続いていたハイテク株の押し目買いが強まり、相場全体を押し上げた。
ナスダック総合指数は+1.64%と3日ぶり反発、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.60%と大幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は269.51円高からスタート。
ただ、米国による中国への人工知能(AI)半導体輸出規制に関する報道で前場は伸び悩んだ。一方、再び1ドル=144円を付けた円安を追い風に後場からは押し目買いが活発化。日経平均は寄り付き直後から33000円を回復すると、中ごろから大引けにかけては一段と上昇に弾みがつき、この日の高値で引けた。

 大引けの日経平均は前日比655.66円高の33193.99円となった。東証プライム市場の売買高は13億9995万株、売買代金は3兆9037億円だった。セクターでは空運、証券・商品先物取引、輸送用機器が上昇率上位に並んだ一方、海運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%だった。

 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の半導体株が大きく上昇。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>の値がさグロース(成長)株が買われ、ニデック<6594>、新光電工<6967>、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテクも高い。米金利高や円安を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>の輸送用機器が上昇。信越化学<4063>、日本製鉄<
5401>、クボタ<6326>、住友鉱山<5713>の景気敏感株、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信なども高い。

 業績・配当予想を上方修正したハニーズHD<2792>、ロシア事業の売却に伴う利益計上予定を発表した日本板硝子<5202>、自社株買いが好感されたIMAGICA<6879>は急伸した。

 一方、前日に急伸した川崎汽船<9107>はレーティング格下げで大きく反落し、郵船<
9101>、商船三井<9104>も反落。サイボウズ<4776>は月次動向が嫌気されたか大幅安となった。新薬開発中止を受けて前日にストップ安比例配分となったそーせいG<4565>
は本日も場中に値が付かずストップ安比例配分となった。
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