２２日の米株式市場の概況、利上げ長期化懸念でＮＹダウは４日続落

　２２日の米株式市場で、ＮＹダウは前日比４．８１ドル安の３万３９４６．７１ドルと小幅ながら４日続落した。英中央銀行が予想を上回る０．５％の政策金利引き上げを発表したほか、スイス、ノルウェーも利上げを発表するなか、ＦＲＢの引き締めも長引くとの警戒感が台頭。２２日午前にはボウマンＦＲＢ理事の講演やパウエルＦＲＢ議長の米上院銀行委員会での議会証言を控えていることもあり、ＮＹダウは軟調スタートとなった。一方で、ヘルスケアや生活必需品は堅調なスタートとなり、株価を下支えした。パウエルＦＲＢ議長の議会証言では、「年内に１回、もしくはあと２回の利上げが適切になると感じている」との認識を示したが、想定外のものではなかっただけに売り材料にはならず、市場は徐々に方向感の乏しい展開となった。その後、前日に下げが目立ったハイテク株に買い戻しの動きが見られたこともあって一進一退の動きとなり、結局ＮＹダウは小幅安で取引を終えた。ユナイテッドヘルス・グループ＜UNH＞、イーライ・リリー、ジョンソン・エンド・ジョンソン＜JNJ＞、ウォルマート、ビザ＜V＞が買われ、アナリストによる投資判断引き上げを受けてアンハイザー・ブッシュ・インベブ＜BUD＞も上昇。アクティビストによる経営陣交代要求の報道を受けたＮＲＧエナジー＜NRG＞も高い。半面、オラクル＜ORCL＞、バンク・オブ・アメリカ＜BAC＞、ＪＰモルガン・チェース＜JPM＞は売られ、アナリストによる投資判断引き下げでアルコア＜AA＞、労働組合によるストライキで工場稼働の一時停止を発表したスピリット・エアロシステムズ・ホールディングス＜SPR＞、決算が予想を下回ったダーデン・レストランツ＜DRI＞も安い。 　一方、ナスダック総合指数は反発し、前日比１２８．４１０ポイント高の１万３６３０．６０９で引けた。エヌビディア＜NVDA＞、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ＜AMD＞、ネットフリックス＜NFLX＞が売られた半面、テスラ＜TSLA＞、アマゾン・ドット・コム＜AMZN＞、アップル＜AAPL＞、マイクロソフト＜MSFT＞などが高い。 出所：MINKABU PRESS

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