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午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.385%に低下

配信日時:2023/06/20 15:50 配信元:MINKABU
 20日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日続伸。前週末に日銀金融政策決定会合を通過して以降、買い戻しなどで堅調な展開が続いている。  債券先物は売りが先行し、寄り付きは前日比7銭安の148円36銭だった。前日の米債券市場は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で休場だったが、ドイツやフランスなどの長期金利が上昇したことが国内債に影響。欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事が19日の講演で「引き締め不足よりは引き締め過ぎる方向に間違うべきだ」と述べたことで、ECBによる金融引き締めの長期化が意識されたようだ。ただ、日銀の植田和男総裁が16日の会合後の記者会見で「日銀が目指す物価上昇率2%の安定的な達成には、なお時間がかかる」との見解を示したことなどから日銀の政策修正思惑は後退しており、先物は売り一巡後に切り返し。きょうは国債の大量償還日にあたるため再投資を見込んだ動きなどもあり、午前9時30分過ぎには一時148円69銭まで上伸した。その後は上げ一服商状となったものの、日経平均株価が総じて軟調だったことを手掛かりに安全資産とされる債券には断続的に買いが入った。  先物9月限の終値は前日比10銭高の148円53銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.385%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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