寄り付き概況

日経平均は234円高でスタート、アドバンテストやトヨタなどが上昇

配信日時:2023/06/13 09:27 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;32668.95;+234.95TOPIX;2249.87;+11.10

[寄り付き概況]

 13日の日経平均は234.95円高の32668.95円と3日続伸して取引を開始した。前日12日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は189.55ドル高の34,066.33ドル、ナスダックは202.78ポイント高の13,461.92で取引を終了した。明日発表予定の5月消費者物価指数(CPI)の改善期待から買いが先行。金利の上昇を警戒し一時失速も、連邦準備制度理事会
(FRB)が今週開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを停止するとの思惑も強く、期待感から再び買いが強まった。ハイテク株の上昇も相場全体を押し上げ、終盤にかけて上げ幅を拡大して終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.53%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数
(SOX指数)が3.31%上昇と、ダウ平均(0.56%上昇)に比べ上昇率が高かったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、昨日の日経平均は一時急速に伸び悩む場面があったが、その後は下値の堅い展開だったことから、相場の腰の強さを指摘する向きもあった。一方、東京市場は引き続き高値警戒感があり、利益確定売りが出やすかった。また、今週は内外で重要イベントが目白押しとなる中、今晩、米国で5月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された法人企業景気予測調査によると、4-6月期の大企業全産業の景況判断指数(BSI)はプラス2.7だった。前回調査の1-3月期はマイナス3.0、先行き7-9月期の見通しはプラス8.6となった。今日は、ABEJA<5574>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、輸送用機器、ゴム製品、保険業、金属製品、精密機器などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品、海運業、電気・ガス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、トヨタ<7203>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>、メルカリ<4385>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、三井物<8031>、大塚HD<4578>、丸紅<8002>、三菱商<8058>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>、信越化<4063>などが上昇。他方、エーザイ<4523>、花王<4452>、東電力HD<9501>、郵船<9101>、川崎船<9107>、三菱重<7011>、NTT<9432>、OLC<4661>、ANYCOLOR<5032>などが下落している。

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