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午前:債券サマリー 先物は上昇、ロールオーバーも影響 長期金利0.430%に低下

配信日時:2023/06/09 11:33 配信元:MINKABU
 9日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反発した。前日の米債高に加え、日銀による定例の国債買い入れオペのオファー額が、4本いずれも前回から据え置かれたことが支援材料となった。きょうは6月限の最終売買日となることから、期先物となる9月限へのロールオーバーの影響も出た。日中売買高は9月限が6月限を上回り、事実上の限月交代となった。9月限も上昇した。  8日発表の週間の米新規失業保険申請件数が増加し、市場予想を上回った。これがFRBによる利上げ停止観測を強め、同日の米国市場で長期債相場に上昇(金利に低下)圧力が掛かった。また、日銀は9日、「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」「同25年超」の4本の国債買い入れオペを通告した。オファー額の減額がなかったことから、債券需給面での安心感をもたらした。  一方、日経平均株価がこの日、前日比で一時500円を超す上昇となり、株高が円債相場には重荷となった。債券先物は期先物の9月限も買われ、6月限の買い持ち高を清算して9月限で新たに買い持ち高を構える目的の売買も出た。  先物6月限は前日比14銭高の148円76銭、9月限は同10銭高の147円97銭で午前の取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回りは同0.005%低い0.430%で推移している。一時0.425%に低下する場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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