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午後:債券サマリー 先物は続伸、米利上げ見送り観測で長期金利は0.410%に低下

配信日時:2023/06/02 15:27 配信元:MINKABU
 2日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸した。今月に開かれるFOMCでの利上げ見送り観測が広がり、米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)したことが支えとなった。一方、日銀が実施した4本の定例国債買い入れオペで、中期ゾーンの「残存期間3年超5年以下」のオファー額がこれまでの5000億円から4500億円に減額されたことは重荷となった。  1日発表の5月の米ISM製造業景気指数は46.9と前月(47.1)から低下し、市場予想も下回った。このうち価格指数は大幅に低下しており、インフレ圧力増大への警戒感を和らげた。6月FOMCでFRBが利上げを見送るとの観測が強まるなか、米国市場では金融政策の変動を受けやすい2年債利回りに加え、長期金利の指標となる10年債利回りにも低下圧力が掛かった。米国債の価格上昇(金利の低下)の流れを引き継ぐ形で、円債市場で債券先物は買いが先行した。  日銀の国債買い入れオペ通告を受けて、中期債を中心とした債券需給に対する楽観的な見方が後退し、先物は上げ幅を縮小する場面があった。もっとも買い入れ結果は総じて無難との見方が多く、一段と売り込む姿勢はみられなかった。  日銀は2日、5月のマネタリーベース(日銀券発行残高と貨幣流通高、日銀当座預金の合計)の平均残高が672兆7323億円だったと発表した。前年同月比1.1%減となったほか、前月比でも減少した。債券市場の反応は限定的だった。  先物6月限は前日比8銭高の148円82銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回りは同0.005%低い0.410%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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