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株価指数先物 【週間展望】 ―短期ターゲットは3万2320円、過熱警戒のなかでも打診的なショートは避けるべき

配信日時:2023/05/28 17:00 配信元:MINKABU
「短期ターゲットは3万2320円、過熱警戒のなかでも打診的なショートは避けるべき」  今週の日経225先物は、強い基調が継続するなかでショートカバーを強めてくる展開が見込まれる。  26日の米国市場では、債務上限問題を巡る協議の進展が期待されてリスク回避姿勢が和らぎ、NYダウは6営業日ぶりに反発した。NYダウは200日移動平均線水準まで調整していたこともあり、テクニカル的にも反発しやすいタイミングではあったが、「交渉が合意に近づいている」との報道をきっかけに買い戻しが入ったようだ。  バイデン大統領は27日、共和党のマッカーシ下院議長との間で上限引き上げで大筋合意に達したと発表しており、ショートポジションの圧縮へと向かいやすい。ただし、上限引き上げ問題が解消しても、その後は6月半ばに控えている米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心は向かうとみられ、金融引き締めへの警戒感が燻ることになる。  そのため、デフォルト懸念が後退して米国市場への資金回帰が強まったとしても、海外投資家の日本株選好の動きは継続することになりそうだ。日経225先物は26日の取引終了後のナイトセッションで大幅高となり、節目の3万1500円を回復した。23日に付けた高値3万1360円を一気に上放れたことで、その後の調整で積み上がったショートポジションの解消に向かわせやすい。出遅れている海外ファンドも、直近の調整幅が浅かったことで買いはさほど積み上がっていないとみられ、エントリータイミングを引き上げざるを得ない状況だろう。  日経225先物は、ボリンジャーバンドの切り上がりに沿ったトレンドを形成している。先週は高値更新後の調整によって+2σを下回り、+1σと+2σのレンジ推移だった。ただし、+1σまでの調整を経て、週末にかけて+2σに接近する形状である。ナイトセッションで+2σを捉えており、いったんは達成感からロングの利益確定は入りやすいだろう。とはいえ、バンドが切り上がりをみせるなか、+3σは3万2540円処まで切り上がっているため、ピーク感の醸成にはつながらないだろう。先週の上昇場面ではレバETFのヘッジ対応とみられる調整買いが目立っており、過熱警戒のなかでも打診的なショートは避けたい。  なお、23日の高値3万1360円から25日の安値3万400円までの調整幅をリプレイスした短期的なターゲットは3万2320円となる。ボリンジャーバンドに沿ったトレンドを形成している状況のなか、オプション権利行使価格の3万1000円から3万2000円の広いレンジを想定する。  VIX指数は17.95に下落した。先週は一時20.81まで切り上がり、上値抵抗として機能していた75線を上回る場面も見られたが、25日線水準まで低下してきた。ボトム水準での推移を継続しているため、リスク選好の背を押す要因となりそうだ。直近の安値は19日に付けた15.85であり、同水準に接近する局面をみせてくるかが注目される。  先週のNT倍率は先物中心限月で14.44倍に上昇した。昨年12月の戻り高値14.31倍を上放れ、昨年6月の14.58倍を意識したトレンドを形成している。足もとではアドバンテスト <6857> [東証P]が上場来高値を更新するなど、ハイテク株が指数をけん引する流れが続いている。日経平均型優位の状況は続くとみられ、引き続きNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいと考えられる。ただし、為替市場ではドル円が1ドル=140円台を上回っており、輸出関連株などへの物色も意識されてくるため、NTロングを想定しつつも、TOPIXのショートヘッジは緩めにしておきたい。  5月第3週(5月15日-19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で7週連続で買い越しており、買い越し額は1兆2995億円(5月第2週は7844億円の買い越し)だった。なお、現物は7476億円の買い越し(同5658億円の買い越し)と8週連続の買い越しであり、先物は5518億円の買い越し(同2185億円の買い越し)と3週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で7275億円の売り越しで、3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1621億円の売り越しとなり、7週連続の売り越しだった。  経済スケジュールでは、30日に4月失業率、4月有効求人倍率、米国3月FHFA住宅価格指数、米国3月ケースシラー住宅価格、米国5月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、31日に4月鉱工業生産、4月商業動態統計、5月消費動向調査、中国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国5月シカゴ購買部協会景気指数、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、6月1日に1-3月期法人企業統計調査、中国5月財新製造業PMI、米国5月ADP雇用統計、米国5月ISM製造業景況指数などが予定されている。なお、週明け29日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場となる。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 06月限 日経225 28122.81  TOPIX  1955.38 07月限 日経225 26659.58  TOPIX  1890.16 08月限 日経225 28525.62  TOPIX  1963.05 09月限 日経225 28253.40  TOPIX  1957.76 10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58 11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52 12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27 01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71 02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19 03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32 04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76 05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 05月26日  30830  31110  30710  30960  +130 22/03 05月25日  30550  30910  30400  30830  +220 22/03 05月24日  30870  30910  30550  30610  -240 22/03 05月23日  31050  31360  30820  30850  -180 22/03 05月22日  30910  31090  30670  31030  +130 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 05月26日  2149.5  2167.5  2141.0  2144.5  -3.5 22/03 05月25日  2143.0  2155.0  2133.0  2148.0  +0.5 22/03 05月24日  2158.0  2164.0  2140.5  2147.5  -8.5 22/03 05月23日  2173.0  2189.0  2155.0  2156.0  -17.0 22/03 05月22日  2167.5  2176.0  2150.5  2173.0  +7.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 05月26日(6月限)  31500  +540 05月25日(6月限)  31100  +270 05月24日(6月限)  30495  -115 05月23日(6月限)  30680  -170 05月22日(6月限)  31215  +185 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 05月19日    902億円  -31億円 1兆1177億円  +1491億円 05月12日    934億円 -2480億円  9686億円  -511億円 05月02日    3414億円  -432億円 1兆0198億円  +986億円 04月28日    3847億円  -232億円  9211億円  -504億円 04月21日    4079億円  -207億円  9715億円  +235億円 04月14日    4286億円 +1445億円  9480億円   -48億円 04月07日    2841億円  -514億円  9528億円  -4089億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 05月24日    2473万株   -111万株  4億1733万株   -142万株 05月23日    2585万株    +93万株  4億1875万株   +250万株 05月22日    2492万株   +425万株  4億1625万株   +649万株 05月19日    2067万株   -245万株  4億0975万株   -1835万株 05月18日    2312万株    -32万株  4億2810万株   +2228万株 05月17日    2345万株   +1450万株  4億0582万株   +2741万株 05月16日    894万株   -1478万株  3億7840万株   -1289万株    05月15日    2372万株   +128万株  3億9130万株   +2146万株 05月12日    2243万株   -2640万株  3億6984万株   -1172万株 05月11日    4884万株   -222万株  3億8156万株   -332万株 05月10日    5106万株   -237万株  3億8489万株   -624万株 05月09日    5343万株   -2853万株  3億9114万株   +1095万株 05月08日    8197万株    -68万株  3億8018万株   -1248万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 3月07日  701億円 4月07日  701億円 5月19日  701億円 6月13日  701億円 6月17日  701億円 12月2日  701億円 【2023年】 3月13日  701億円 3月14日  701億円 株探ニュース

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