寄り付き概況

日経平均は229円安でスタート、東エレクやエムスリーなどが下落

配信日時:2023/05/24 09:30 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;30728.69;-229.08TOPIX;2152.26;-9.23


[寄り付き概況]

 24日の日経平均は229.08円安の30728.69円と続落して取引を開始した。前日23日の米国株式市場は下落。ダウ平均は231.07ドル安の33055.51ドル、ナスダックは160.53ポイント安の12560.25で取引を終了した。債務上限交渉への先行き不透明感から寄り付き後、下落。マッカーシー下院議長の「合意ないが、いままでにない進展」との楽観的見解を好感し一時下落幅を縮小した。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を見込んだ金利上昇も上値を抑制。債務上限交渉関係者の「依然かなりの隔たりがある」との見解が報じられると不透明感が広がり、終盤にかけ下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.26%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数
(SOX指数)が1.17%下落と、ダウ平均(0.69%下落)に比べて下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、昨日は日経平均が上昇一服となったが、依然、高値警戒感が強く、利益確定売りが出やすかった。一方、昨日の東京市場で日経平均は9日ぶりに反落したものの、後場に下げに転じた後は下値の堅い展開となったことから、相場は底堅いとの見方が指摘されたが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では、電気機器、サービス業、精密機器、その他金融業、化学などが値下がり率上位、鉱業、石油石炭製品、電気・ガス業、輸送用機器、海運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>、リクルートHD<6098>、日立<6501>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ルネサス
<6723>、NTT<9432>、ニデック<6594>、村田製<6981>などが下落。他方、トヨタ<7203>、ソシオネクスト<6526>、丸紅<8002>、INPEX<1605>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、日本製鉄<5401>、三菱商<8058>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、ディスコ<6146>、ファナック<6954>、楽天グループ<4755>などが上昇している。

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