寄り付き概況

日経平均は53円安でスタート、大平金や三菱自などが下落

配信日時:2023/05/10 09:48 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29189.41;-53.41TOPIX;2096.62;-0.93


[寄り付き概況]

 10日の日経平均は53.41円安の29189.41円と反落して取引を開始した。前日9日の米国株式市場は下落。ダウ平均は56.88ドル安の33561.81ドル、ナスダックは77.36ポイント安の12179.55で取引を終了した。地銀セクターの売りが再開し、寄り付き後、下落。消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控える中、金利が上昇したことも重しとなり日中も軟調に推移した。終盤にかけ、NY連銀のウィリアムズ総裁が講演で利上げ停止の可能性を示唆すると地銀株の回復に連れて株式相場は下げ幅を縮小。しかし、バイデン大統領と議会指導者との会合を控えて債務上限問題への懸念がくすぶる中、マイナス圏で終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、昨日、日経平均が終値ベースで年初来高値となったことから、利益確定売りが出やすかった。さらに、今晩、米国で4月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、主要企業の3月期決算発表が佳境となっており、好業績銘柄への物色意欲が株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=135円20銭台と、昨日15時頃と比べ40銭ほど円安・ドル高水準となっていることが株式市場の安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では、医薬品、輸送用機器、機械、ゴム製品、精密機器などが値下がり率上位、鉄鋼、パルプ・紙、卸売業、小売業、ガラス土石製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、大平金<5541>、三菱自<7211>、三越伊勢丹<3099>、ダイキン<6367>、太陽誘電<6976>、三菱電<6503>、第一三共<4568>、三菱重<7011>、ユニチャーム<8113>、エーザイ<4523>、レーザーテック<6920>、ローム<6963>、トヨタ<7203>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>などが下落。他方、横河電<6841>、丸井G<8252>、三菱商<8058>、ディスコ<6146>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、アドバンテスト<6857>、ファーストリテ<9983>、丸紅<8002>、IHI<7013>、ファナック<6954>、三井住友<8316>などが上昇している。

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