寄り付き概況

日経平均は155円高でスタート、アドバンテストやルネサスなどが上昇

配信日時:2023/05/02 09:42 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29278.80;+155.62TOPIX;2083.94;+5.88


[寄り付き概況]

 2日の日経平均は155.62円高の29278.80円と4日続伸して取引を開始した。前日1日の米国株式市場は反落。ダウ平均は46.46ドル安の34051.70ドル、ナスダックは13.99ポイント安の12212.60で取引を終了した。連邦預金保険公社(FDIC)が、経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック(FRC)が破綻してJPモルガン銀(JPM)が買収で合意し、預金や支店業務を引き継ぐと発表したため金融不安が緩和し、寄り付き後、上昇。大手行の上昇がけん引し相場を支援した。しかし、終盤にかけ、2日から2日間にわたり開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での連邦準備制度理事会(FRB)
の追加利上げがより濃厚となると、金利高を警戒し売りが次第に強まり、主要株価指数は結局マイナス圏で終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。外為市場で1ドル=137円40銭台と、昨日15時頃と比べ50銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。また、昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落した一方、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことが東京市場で半導体関連株などの株価を支える要因となった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、日経平均が高値圏にあり、明日からの5連休を前に利益確定売りが出やすかった。さらに、連休中は、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表など海外で重要イベントが目白押しで、これらのイベントへの警戒感から積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は中国(上海、深セン)が休場となる。

 セクター別では、医薬品、電気機器、倉庫運輸関連、情報・通信業、精密機器などが値上がり率上位、証券商品先物、鉱業、不動産業、輸送用機器、銀行業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、パナHD<6752>、第一三共<4568>、中外薬<4519>、ファーストリテ
<9983>、HOYA<7741>、TDK<6762>、ソニーG<6758>、アステラス薬<4503>、武田薬<4502>、NEC<6701>、川崎船<9107>、KDDI<9433>、キーエンス<6861>などが上昇。他方、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、デンソー<6902>、レーザーテック<6920>、リクルートHD<6098>、JR東<9020>、三菱UFJ<8306>、ANA<9202>などが下落している。

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