寄り付き概況

日経平均は38円安でスタート、太陽誘電やニデックなどが下落

配信日時:2023/04/19 09:58 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28619.84;-38.99TOPIX;2039.33;-1.56


[寄り付き概況]

 19日の日経平均は38.99円安の28619.84円と9日ぶり反落して取引を開始した。前日18日の米国株式市場で、ダウ平均は10.55ドル安の33976.63ドル、ナスダックは4.31ポイント安の12153.41で取引を終了した。金融ゴールドマンサックスの決算が冴えず寄り付き後に下落。その後、中国の1-3月期国内総生産(GDP)が1年ぶり最大の伸びとなるなど、経済活動再開の影響が明確化したため世界経済への悲観的な見方が後退、景気後退懸念の緩和を背景に下げ幅を縮小した。一方、主要企業決算の結果を見極めたいとの見方も多く方向感が定まらず小幅安で終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。日経平均は昨日までの8日続伸で1100円を超す上げとなり、昨日は終値ベースでの年初来高値を更新したことから、利益確定売りが出やすかった。また、今月下旬から発表が本格化する国内企業の3月期決算や、海外主要企業の1-3月期決算を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場は、指数によってまちまちの動きで手掛かり材料となりにくいが、ダウ平均が取引開始後に一時200ドル近く下げた後は底堅く推移し、小幅な下げにとどまったことが東京市場で安心感となった。また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことが、東京市場で半導体関連株の株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、エキサイトHD<5571>が東証スタンダードに上場した。

 セクター別では、その他製品、電気・ガス業、化学、医薬品、金属製品などが値下がり率上位、保険業、鉱業、鉄鋼、石油石炭製品、その他金融業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ニデック<6594>、太陽誘電<6976>、信越化<4063>、カプコン<9697>、TDK<6762>、オリンパス<7733>、任天堂<7974>、京セラ<6971>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、7&iHD<3382>、トヨタ<7203>、OLC<4661>などが下落。他方、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、住友鉱<5713>、東京海上<8766>、ニトリHD<9843>、日本郵政<6178>、三井物産<8031>、INPEX<1605>、日本製鉄<5401>、ルネサス<6723>、三井住友<8316>、日立<6501>、レーザーテック<6920>などが上昇している。

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