寄り付き概況

日経平均は262円高でスタート、太陽誘電や東エレクなどが上昇

配信日時:2023/04/11 09:46 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27895.90;+262.24TOPIX;1991.93;+15.40


[寄り付き概況]

 11日の日経平均は262.24円高の27895.90円と3日続伸して取引を開始した。前日10日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は101.23ドル高の33586.52ドル、ナスダックは3.60ポイント安の12084.36で取引を終了した。3月雇用統計の結果が労働市場の堅調さを示したため金利上昇を嫌気した売りが先行。その後、国内経済の見通しが改善したほか、金融システムへの不安も一段と後退し、ダウ平均は上昇に転じた。一方、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まり、金利先高観を重しにハイテクは終日軟調に推移。主要株価指数はまちまちで終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。先週末7日に発表された3月の米雇用統計を受けた昨日の米株式市場で、ダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.8%上昇と、ダウ平均(0.3%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価支援要因となった。さらに、外為市場で1ドル=133円40銭台と、昨日15時頃と比べ80銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支えた。一方、昨日の米株式市場でナスダック総合指数が下落したことが東京市場でハイテク株などの重しとなった。また、明日に3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は日本時間10時30分に、3月の中国消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される。

 セクター別では、その他製品、精密機器、サービス業、電気機器、金属製品などが値上がり率上位、水産・農林業、医薬品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、太陽誘電<6976>、東エレク<8035>、コスモス薬品<3349>、安川電<6506>、ルネサス<6723>、川崎船<9107>、アドバンテスト<6857>、テルモ<4543>、住友鉱<5713>、村田製<6981>、リクルートHD<6098>、日産自<7201>、ヤクルト本社<2267>、SMC
<6273>、HOYA<7741>、レーザーテック<6920>などが上昇。他方、第一三共<4568>、武田薬<4502>などが下落している。

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