寄り付き概況

日経平均は176円安でスタート、ソシオネクストやJFEなどが下落

配信日時:2023/04/05 09:32 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28111.04;-176.38TOPIX;2006.80;-15.96


[寄り付き概況]

 5日の日経平均は176.38円安の28111.04円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日4日の米国株式市場は下落。ダウ平均は198.77ドル安の33402.38ドル、ナスダックは63.13ポイント安の12126.33で取引を終了した。新四半期入りに伴う新規の買いが支え、寄り付き後は全般もみ合い。しかし、その後に発表された2月JOLTS求人件数が予想を下回り2021年5月以来で最低となったため、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退する一方で景気後退懸念が強まり、売りに拍車がかかった。また、JPモルガン銀行(JPM)のダイモン最高経営責任者(CEO)が株主宛て年次書簡で金融危機が進行中で影響が長期化する可能性を警告し、銀行セクターが下落したことも相場を押し下げた。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=131円40銭台と、昨日15時頃と比べ1円40銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。さらに、日経平均は昨日までの3日続伸で500円を超す上げとなっており、短期的な利益確定売りも出やすかった。一方、流通・小売りや消費関連企業が多い2月決算企業の決算発表が佳境となりつつある。折りしも、中国からの入国者に対する水際対策がきょう緩和され、インバウンド消費の拡大、本格的な経済再開(リオープン)への期待が高まっており、好業績銘柄への物色意欲を後押ししたが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は中国(上海、深セン)、香港、台湾市場が休場となる。

 セクター別では、鉄鋼、石油石炭製品、輸送用機器、非鉄金属、繊維製品などが値下がり率上位、海運業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ソシオネクスト<6526>、JFE<5411>、神戸鋼<5406>、日本製鉄<5401>、三菱UFJ<8306>、コマツ<6301>、任天堂<7974>、日立<6501>、INPEX<1605>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、三菱地所<8802>、第一三共<4568>、キーエンス<6861>、ルネサス<6723>などが下落。他方、パナHD<6752>、川崎船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>、武田薬<4502>、オリンパス<7733>、ソフトバンクG<9984>などが上昇している。

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