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午後:債券サマリー 先物は反落、朝安後下げ幅縮めて長期金利は0.270%に低下

配信日時:2023/03/17 15:34 配信元:MINKABU
 17日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落した。欧州中央銀行(ECB)による0.5%の利上げの決定や、米地銀のファースト・リパブリック・バンクへの支援策が固まったことを受け、前日の欧米債相場が下落(金利は上昇)し、円債市場にも売りが波及した。金融システムに対する不安がくすぶるなかで安全資産とされる国債への買い需要もあり、円債相場の下値を支えた。  ECBの金融政策決定会合では、一部で利上げ幅が0.25%となるとの観測があったようだ。インフレの抑制に向けたECBの決定を受け、ドイツなど欧州主要国の債券価格が下落(金利は上昇)した。加えて、米大手銀11行によるファースト・リパブリック・バンクへの支援策がまとまったことが、投資家のリスク許容度の改善につながり、円債市場でも朝方は安全資産とされる国債の買い持ち高を解消する目的の売りが広がった。  半面、金融システムに対する警戒感は解消しきれておらず、下値は限られた。時間外取引で米長期金利に低下圧力が掛かるなか、日本経済新聞電子版が17日午後の取引時間中、「財務省と金融庁、日銀は17日夕に国際金融資本市場に関する情報交換会合(3者会合)を開く」と報じた。これが投資家の買いを誘う一因にもなり、債券先物は下げ幅を縮小した。  先物6月限は前営業日比17銭安の148円27銭で取引を終えた。現物債市場では午後3時過ぎに、新発10年債利回りが前営業日比0.010%低い0.270%をつける場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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