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GMOメディア Research Memo(6):ゲーム事業が高成長持続、投資育成2事業も順調に拡大
配信日時:2023/03/17 15:06
配信元:FISCO
*15:06JST GMOメディア Research Memo(6):ゲーム事業が高成長持続、投資育成2事業も順調に拡大
■GMOメディア<6180>の業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) メディア事業
メディア事業の売上高は前期比30.1%増(旧会計基準ベース)の4,808百万円、営業利益は148百万円(前期は199百万円の損失)と黒字に転換した。営業利益の黒字は2018年12月期以来のことである。2020年12月期以降、投資育成2事業の先行投資(開発、広告宣伝等)を実施してきたことで営業損失が続いたが、2事業ともに売上高が順調に伸び始めたほか、既存の収益事業においてもすべてのサービスで増収となるなど好調に推移した。会計基準変更による売上高への影響額は、「くまポン」「キレイパス」をグロス計上から純額計上に変更したことで2,360百万円の減少要因となった。
主要サービス別の増収率で見ると、ゲーム事業は「かんたんゲームボックス」(広告収益)が40%増、「げそテン」(課金収益)が21%増とそれぞれ2ケタ増となり、「くまポン」は7%増(旧会計基準ベース)と堅調に推移した。また、投資育成事業では「コエテコ」が60%増、「キレイパス」が86%増(旧会計基準ベース)といずれも高成長となった。
ゲーム事業のうち広告収益についてはパートナーメディアの拡大を背景としたアクティブユーザー数の増加が増収要因となった。第4四半期のアクティブユーザー数は前年同期比35%増の484万人と過去最高を更新した。また、課金収益については2022年6月よりNTTドコモの「ポイント広場」向けに「ゲーム広場プラス」の提供を開始し、「ゲソてん」の人気コンテンツ61タイトルを提供した効果が第3四半期以降顕在化し、増収に貢献した。
「コエテコ」及び「コエテコcampus」の総PV数は前期比20%増と順調に増加した。子ども向けの「コエテコ」についてはコロナ禍が続いた影響もあって伸び悩んだものの、社会人向けの「コエテコcampus」がリスキリング需要の高まりから大きく伸長した。売上構成比で見ると「コエテコcampus」が約7割まで上昇し、増収分の大半を稼ぎ出したことになる。また新たな取り組みとして、ここ数年需要が急増しているドローンの操縦士育成・資格取得をサポートするドローンスクール・教習所の検索サイト「コエテコドローン」を2022年12月にリリースした。リリース時の掲載スクール数は761教室、コース数で1,201コースとなり、国内ではコース情報掲載数ではトップとなっている。2023年内は無料で運営するが、掲載スクール数が一定規模を超えた段階で「コエテコcampus」と同様に有料化する予定である。
「キレイパス」については、認知度向上施策や販促キャンペーンの実施、並びにアプリの利便性向上に向けたUI/UXの改善等に取り組んだことが奏功し、大幅増収につながった。登録会員数は2022年12月時点で前年同期比76%増、第4四半期のチケット購入件数も同83%増といずれも高成長が続いており、掲載店舗数も前期末の401店舗から548店舗に増加した。CVR(コンバージョンレート)やリピート率は前期並みの水準を維持した。また新たな取り組みとして、男性が利用可能なチケットのみ検索できる機能を2022年4月に追加した。美容意識の高い男性ユーザーを取り込む施策である。
そのほか、収益事業として2017年秋にリリースした「プリ小説」の広告収益も、規模は小さいながらも前期比77%増と順調に拡大した。会話形式のストーリーを気軽に書いたり読んだりできる無料の小説投稿サービスで、登場人物の名前を好きな名前に変えて読めるのが特徴となっている。認知度は徐々に広まり、アクティブユーザー数やPV数は右肩上がりで伸びている。今後もメディア規模の最大化を図るとともに、Podcast対応など原作のマルチユース展開などを進めることで収益拡大につなげていく。
(2) ソリューション事業
ソリューション事業の売上高は前期比7.0%減(旧会計基準ベース)の779百万円、営業利益は同34.7%減の162百万円となった。会計基準変更による売上高への影響額は、「GMOリピータス」「affi town」をグロス計上から純額計上に変更したことで2,074百万円の減少要因となった。
「GMOリピータス」の売上高は導入先のポイントサイトが好調に推移し、前期比24.8%増(旧会計基準ベース)となった。ASP事業の「affi town」は同21.4%減(旧会計基準ベース)と落ち込んだ。2021年に伸長した新電力やインターネット光回線のアフィリエイト広告需要が、エネルギー価格の高騰やリモートワーク需要の一巡などでそれぞれ落ち込んだことが要因だ。営業利益は2期ぶりの減益となったものの、2020年12月期の水準と比べると「GMOリピータス」が成長してきたこともあって大きく上回った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SI>
2. 事業セグメント別動向
(1) メディア事業
メディア事業の売上高は前期比30.1%増(旧会計基準ベース)の4,808百万円、営業利益は148百万円(前期は199百万円の損失)と黒字に転換した。営業利益の黒字は2018年12月期以来のことである。2020年12月期以降、投資育成2事業の先行投資(開発、広告宣伝等)を実施してきたことで営業損失が続いたが、2事業ともに売上高が順調に伸び始めたほか、既存の収益事業においてもすべてのサービスで増収となるなど好調に推移した。会計基準変更による売上高への影響額は、「くまポン」「キレイパス」をグロス計上から純額計上に変更したことで2,360百万円の減少要因となった。
主要サービス別の増収率で見ると、ゲーム事業は「かんたんゲームボックス」(広告収益)が40%増、「げそテン」(課金収益)が21%増とそれぞれ2ケタ増となり、「くまポン」は7%増(旧会計基準ベース)と堅調に推移した。また、投資育成事業では「コエテコ」が60%増、「キレイパス」が86%増(旧会計基準ベース)といずれも高成長となった。
ゲーム事業のうち広告収益についてはパートナーメディアの拡大を背景としたアクティブユーザー数の増加が増収要因となった。第4四半期のアクティブユーザー数は前年同期比35%増の484万人と過去最高を更新した。また、課金収益については2022年6月よりNTTドコモの「ポイント広場」向けに「ゲーム広場プラス」の提供を開始し、「ゲソてん」の人気コンテンツ61タイトルを提供した効果が第3四半期以降顕在化し、増収に貢献した。
「コエテコ」及び「コエテコcampus」の総PV数は前期比20%増と順調に増加した。子ども向けの「コエテコ」についてはコロナ禍が続いた影響もあって伸び悩んだものの、社会人向けの「コエテコcampus」がリスキリング需要の高まりから大きく伸長した。売上構成比で見ると「コエテコcampus」が約7割まで上昇し、増収分の大半を稼ぎ出したことになる。また新たな取り組みとして、ここ数年需要が急増しているドローンの操縦士育成・資格取得をサポートするドローンスクール・教習所の検索サイト「コエテコドローン」を2022年12月にリリースした。リリース時の掲載スクール数は761教室、コース数で1,201コースとなり、国内ではコース情報掲載数ではトップとなっている。2023年内は無料で運営するが、掲載スクール数が一定規模を超えた段階で「コエテコcampus」と同様に有料化する予定である。
「キレイパス」については、認知度向上施策や販促キャンペーンの実施、並びにアプリの利便性向上に向けたUI/UXの改善等に取り組んだことが奏功し、大幅増収につながった。登録会員数は2022年12月時点で前年同期比76%増、第4四半期のチケット購入件数も同83%増といずれも高成長が続いており、掲載店舗数も前期末の401店舗から548店舗に増加した。CVR(コンバージョンレート)やリピート率は前期並みの水準を維持した。また新たな取り組みとして、男性が利用可能なチケットのみ検索できる機能を2022年4月に追加した。美容意識の高い男性ユーザーを取り込む施策である。
そのほか、収益事業として2017年秋にリリースした「プリ小説」の広告収益も、規模は小さいながらも前期比77%増と順調に拡大した。会話形式のストーリーを気軽に書いたり読んだりできる無料の小説投稿サービスで、登場人物の名前を好きな名前に変えて読めるのが特徴となっている。認知度は徐々に広まり、アクティブユーザー数やPV数は右肩上がりで伸びている。今後もメディア規模の最大化を図るとともに、Podcast対応など原作のマルチユース展開などを進めることで収益拡大につなげていく。
(2) ソリューション事業
ソリューション事業の売上高は前期比7.0%減(旧会計基準ベース)の779百万円、営業利益は同34.7%減の162百万円となった。会計基準変更による売上高への影響額は、「GMOリピータス」「affi town」をグロス計上から純額計上に変更したことで2,074百万円の減少要因となった。
「GMOリピータス」の売上高は導入先のポイントサイトが好調に推移し、前期比24.8%増(旧会計基準ベース)となった。ASP事業の「affi town」は同21.4%減(旧会計基準ベース)と落ち込んだ。2021年に伸長した新電力やインターネット光回線のアフィリエイト広告需要が、エネルギー価格の高騰やリモートワーク需要の一巡などでそれぞれ落ち込んだことが要因だ。営業利益は2期ぶりの減益となったものの、2020年12月期の水準と比べると「GMOリピータス」が成長してきたこともあって大きく上回った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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