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NCD Research Memo(3):IT関連(システム開発、サポート&サービス)事業等を展開
配信日時:2025/06/19 13:03
配信元:FISCO
*13:03JST NCD Research Memo(3):IT関連(システム開発、サポート&サービス)事業等を展開
■事業概要
1. 事業概要と特徴・強み
NCD<4783>はトータル・ソリューション・プロバイダーとして、IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)とサポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。独立系として豊富な実績で培った高技術・高品質サービス、最新の情報技術と豊富なアプリケーション知識、ワンストップでサービスを提供するトータルソリューションを強みとしている。なお子会社のNCDテクノロジーはシステム開発等のIT関連事業、NCDソリューションズはパナソニック ホールディングス<6752>グループ向けを中心とするシステム開発等のIT関連事業、JCSは花王<4452>向けを中心とするシステム運用・保守等のIT関連事業、NCD CHINAは中国における日系企業向けERP導入等のシステム開発事業、NCDエストは九州における駐輪場事業、NCDプロスは駐輪場管理・運営事業を行っている。
システム開発事業は基幹業務系システムの開発・保守受託が主力
2. システム開発事業
システム開発事業は主に大企業グループ向けに、システム構築ソリューション、インフラ構築ソリューション、パッケージ・ソリューションなど、基幹業務系システムを中心に企画・設計・開発・構築・テスト・導入・保守・運用を受託するシステム・インテグレーションを展開している。豊富な実績で培ったノウハウをベースに、同社独自のシステム開発プロセス標準NS-SD(NCD Standard System Development)やプロジェクト管理標準NS-PM(NCD Standard Project Management)を構築し、安定した品質を担保するシステム開発を実現している。
パッケージ・ソリューションは、中堅企業のように短期間かつ低コストでシステムを導入したい企業向けのソリューションとして、戦略的パートナー企業のパッケージソフト導入・カスタマイズ・運用支援などのソリューションを提供している。Oracle(オラクル)のアプリケーション、オービックビジネスコンサルタント(OBC)<4733>の基幹業務システム「奉行シリーズ」導入、パナソニック ネットソリューションズ(株)のワークフローシステム「MAJOR FLOW」導入などを強みとしている。また2023年10月にはAmazon(アマゾン・ドット・コム)のAWS(Amazon Web Services)について「AWSソリューションプロバイダー」認定を取得し、AWSソリューションプロバイダープログラム契約を締結した。Salesforce(セールスフォース)日本法人認定パートナーとして「Salesforce」導入支援にも多数の実績を誇り、「Salesforce」向けの課金型サービスとして自社開発の連携パッケージツールも提供している。さらに日系企業のグローバル展開を支援していることも特徴で、ビジネスエンジニアリング<4828>のグローバル対応ERP「mcframe GA」や中国シェアNo.1 ERP「用友 U8」などのERPパッケージ導入支援を行っている。
サポート&サービス事業は保守・運用のアウトソーシングが主力
3. サポート&サービス事業
サポート&サービス事業はITインフラ保守・運用ソリューション、業務サポート・ソリューションなど、顧客のIT資産の保守・運用をアウトソーシング・サービスの形で受託するサービス・インテグレーションを展開している。ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準拠した同社の運用標準NS-OS(NCD Standard Operation Service)を構築し、ネットワークシステム構築や保守管理などにおいて複合障害にも対処できる専門のエンジニア集団が、顧客のシステム運用部門に代わって包括サポートする保守・運用のアウトソーシング・サービスである。
東京及び長崎の2拠点のMSC(マネージドサービスセンター)で連携し、24時間・365日対応のリモート監視やサービスデスク対応などによって、システムやアプリケーションの保守・運用に関するワンストップ・テクニカルサポートを実現している。また豊富な実績で培ったノウハウ、迅速な対応力、柔軟なサービス力、包括的サポートなどにより、同社がシステム構築を受託した顧客の保守・運用に留まらず、他社が構築したシステムやアプリケーションの保守・運用を受託していることも特徴である。なおサポート&サービス事業の拠点においては、高度なセキュリティ環境で災害時等の事業継続計画(BCP)への対応を強化している。
IT関連事業は大手優良企業との強固な顧客基盤を構築
4. IT関連事業は強固な顧客基盤を構築してストック売上比率8割以上
IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)は、大手保険会社、大手エネルギー会社、大手メーカーなど大手優良企業と強固な顧客基盤を構築し、長期継続取引が多いことも特徴である。システム開発業界は一般的に中堅企業が大手SIerの下請けとなる二次請け・三次請け受託の多い業界構造だが、同社の場合はエンドユーザーとの直接取引(一次受託)が約8割を占めている。また大手優良企業との長期継続取引が多いため、開発・構築したシステムの保守・運用等のストック売上も積み上がっている。
なお、IT関連事業の2025年3月期の分類別売上高構成比はSIサービス(業務用アプリケーション保守を含む)が54%、ITインフラが26%、ITコンサルが9%、サービスデスクが7%、パッケージ導入が4%で、フロー(システム開発・構築等)・ストック(システム保守・運用等)売上比率はストックが80%、フローが20%、顧客業種別売上高構成比は金融が37%、情報通信サービスが21%、社会インフラが13%、機械が10%、サービスが9%、食品が8%、その他が2%となった。ストック売上比率が8割以上の安定収益構造となっていることも特徴であり、同社の技術力・品質の高さを示す数字と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 事業概要と特徴・強み
NCD<4783>はトータル・ソリューション・プロバイダーとして、IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)とサポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。独立系として豊富な実績で培った高技術・高品質サービス、最新の情報技術と豊富なアプリケーション知識、ワンストップでサービスを提供するトータルソリューションを強みとしている。なお子会社のNCDテクノロジーはシステム開発等のIT関連事業、NCDソリューションズはパナソニック ホールディングス<6752>グループ向けを中心とするシステム開発等のIT関連事業、JCSは花王<4452>向けを中心とするシステム運用・保守等のIT関連事業、NCD CHINAは中国における日系企業向けERP導入等のシステム開発事業、NCDエストは九州における駐輪場事業、NCDプロスは駐輪場管理・運営事業を行っている。
システム開発事業は基幹業務系システムの開発・保守受託が主力
2. システム開発事業
システム開発事業は主に大企業グループ向けに、システム構築ソリューション、インフラ構築ソリューション、パッケージ・ソリューションなど、基幹業務系システムを中心に企画・設計・開発・構築・テスト・導入・保守・運用を受託するシステム・インテグレーションを展開している。豊富な実績で培ったノウハウをベースに、同社独自のシステム開発プロセス標準NS-SD(NCD Standard System Development)やプロジェクト管理標準NS-PM(NCD Standard Project Management)を構築し、安定した品質を担保するシステム開発を実現している。
パッケージ・ソリューションは、中堅企業のように短期間かつ低コストでシステムを導入したい企業向けのソリューションとして、戦略的パートナー企業のパッケージソフト導入・カスタマイズ・運用支援などのソリューションを提供している。Oracle(オラクル)のアプリケーション、オービックビジネスコンサルタント(OBC)<4733>の基幹業務システム「奉行シリーズ」導入、パナソニック ネットソリューションズ(株)のワークフローシステム「MAJOR FLOW」導入などを強みとしている。また2023年10月にはAmazon(アマゾン・ドット・コム)のAWS(Amazon Web Services)について「AWSソリューションプロバイダー」認定を取得し、AWSソリューションプロバイダープログラム契約を締結した。Salesforce(セールスフォース)日本法人認定パートナーとして「Salesforce」導入支援にも多数の実績を誇り、「Salesforce」向けの課金型サービスとして自社開発の連携パッケージツールも提供している。さらに日系企業のグローバル展開を支援していることも特徴で、ビジネスエンジニアリング<4828>のグローバル対応ERP「mcframe GA」や中国シェアNo.1 ERP「用友 U8」などのERPパッケージ導入支援を行っている。
サポート&サービス事業は保守・運用のアウトソーシングが主力
3. サポート&サービス事業
サポート&サービス事業はITインフラ保守・運用ソリューション、業務サポート・ソリューションなど、顧客のIT資産の保守・運用をアウトソーシング・サービスの形で受託するサービス・インテグレーションを展開している。ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準拠した同社の運用標準NS-OS(NCD Standard Operation Service)を構築し、ネットワークシステム構築や保守管理などにおいて複合障害にも対処できる専門のエンジニア集団が、顧客のシステム運用部門に代わって包括サポートする保守・運用のアウトソーシング・サービスである。
東京及び長崎の2拠点のMSC(マネージドサービスセンター)で連携し、24時間・365日対応のリモート監視やサービスデスク対応などによって、システムやアプリケーションの保守・運用に関するワンストップ・テクニカルサポートを実現している。また豊富な実績で培ったノウハウ、迅速な対応力、柔軟なサービス力、包括的サポートなどにより、同社がシステム構築を受託した顧客の保守・運用に留まらず、他社が構築したシステムやアプリケーションの保守・運用を受託していることも特徴である。なおサポート&サービス事業の拠点においては、高度なセキュリティ環境で災害時等の事業継続計画(BCP)への対応を強化している。
IT関連事業は大手優良企業との強固な顧客基盤を構築
4. IT関連事業は強固な顧客基盤を構築してストック売上比率8割以上
IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)は、大手保険会社、大手エネルギー会社、大手メーカーなど大手優良企業と強固な顧客基盤を構築し、長期継続取引が多いことも特徴である。システム開発業界は一般的に中堅企業が大手SIerの下請けとなる二次請け・三次請け受託の多い業界構造だが、同社の場合はエンドユーザーとの直接取引(一次受託)が約8割を占めている。また大手優良企業との長期継続取引が多いため、開発・構築したシステムの保守・運用等のストック売上も積み上がっている。
なお、IT関連事業の2025年3月期の分類別売上高構成比はSIサービス(業務用アプリケーション保守を含む)が54%、ITインフラが26%、ITコンサルが9%、サービスデスクが7%、パッケージ導入が4%で、フロー(システム開発・構築等)・ストック(システム保守・運用等)売上比率はストックが80%、フローが20%、顧客業種別売上高構成比は金融が37%、情報通信サービスが21%、社会インフラが13%、機械が10%、サービスが9%、食品が8%、その他が2%となった。ストック売上比率が8割以上の安定収益構造となっていることも特徴であり、同社の技術力・品質の高さを示す数字と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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