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NCD Research Memo(6):2026年3月期も増収増益・連続過去最高予想

配信日時:2025/06/19 13:06 配信元:FISCO
*13:06JST NCD Research Memo(6):2026年3月期も増収増益・連続過去最高予想 ■今後の見通し

● 2026年3月期連結業績予想の概要
NCD<4783>の2026年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比6.3%増の32,000百万円、営業利益が同6.8%増の3,000百万円、経常利益が同5.2%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.3%増の1,950百万円としている。子会社JCSの通期連結も寄与した前期の大幅増収増益に対して、2026年3月期は伸び率が鈍化するものの増収増益・連続過去最高予想としている。全セグメントが好調に推移し、増収効果や収益性向上施策の成果により、人的資本投資や新規事業関連投資に伴うコスト増加を吸収する見込みだ。

セグメント別(売上高は外部顧客への売上高、セグメント利益は全社費用等調整前)の計画は、IT関連事業のシステム開発事業は売上高が前期比9.5%増の13,900百万円でセグメント利益が同16.8%増の2,180百万円、サポート&サービス事業は売上高が同7.3%増の10,100百万円でセグメント利益が同9.7%増の1,130百万円、パーキングシステム事業は売上高が同0.3%増の8,000百万円でセグメント利益が同2.4%増の1,830百万円としている。IT関連事業のシステム開発事業及びサポート&サービス事業は引き続き需要が高水準に推移する見込みだ。パーキングシステム事業は前期の機器販売の大型案件の反動で小幅増収だが、引き続き収益構造改革に向けた取り組みを推進する。

重点戦略として、IT関連事業ではサービスメニュー拡充によるNCDサービスモデルの進化、マネージドサービス適用拡大によるITフルアウトソーシングの推進、生成AIなどリスキリング促進による高度IT人材の育成、JCSをはじめとするグループ各社とのシナジー創出など、パーキングシステム事業では鉄道・自治体を中心とした「ECOPOOL」の更なる拡大、データドリブンによる効率的かつ合理的な駐輪場展開、自治体戦略による指定管理駐輪場の収益性改善、次世代駐輪場サービス導入の推進など、コーポレート部門ではサステナビリティ経営の推進(TCFD提言に基づく開示等)、人材確保・育成をはじめとした人材マネジメント力強化、グループガバナンス態勢の一層の強化、IR/PR活動の積極展開などを推進する。

IT関連事業では企業のDX投資などで受注が引き続き高水準に推移すると予想されること、NCDサービスモデルの進展によって収益性が上昇基調であること、パーキングシステム事業では価格改定や業務効率化などBPRの成果によって一段と収益性向上が予想されることなどを勘案すれば、収益拡大基調に変化はなく2026年3月期も好業績が期待できると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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