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午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利は一時0.505%と日銀の変動許容上限を連日で上回る

配信日時:2023/02/22 15:31 配信元:MINKABU
 22日の債券市場で、債券先物中心限月3月限は続落した。前日の米債市場で長期債相場が下落(金利は上昇)したことが重荷となった。日銀は指し値オペに加え、臨時で「残存期間5年超10年以下」と「同10年超25年以下」を対象とする国債買い入れオペを実施した。債券需給が一段と引き締まると受け止めた先物への押し目買いが相場を下支えした。  米S&Pグローバルが発表した米購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合で50.2と8カ月ぶりに好不況の節目となる50を上回った。米景気の底堅さを期待させる内容となったことを受け、FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方が広がり、米長期金利は一時3.96%まで上昇した。米債安を引き継ぐ形で、円債市場で債券先物は朝方に一時146円11銭まで売られる場面があった。  日銀は午前、長期と超長期ゾーン対象の2本の臨時の国債買い入れオペを通告した。買い入れ結果については無難との受け止めが優勢だった。更に日銀は、貸付期間5年の共通担保資金供給オペを28日に実施するとも発表した。金額はオファー時に通知する予定。国内金利の上昇抑制に動いたと受け止められたが、米長期金利が時間外取引で4%に迫る水準で高止まりしているなかで、債券先物に対して上値を追う姿勢は限られた。  先物3月限は前営業日比13銭安の146円30銭で引けた。現物債市場で、新発10年債利回りは一時、同0.005%上昇の0.505%をつけた。取引時間中において、日銀の長期金利の変動許容幅の上限を連日で上回った。 出所:MINKABU PRESS

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