寄り付き概況

日経平均は211円安でスタート、レーザーテックやルネサスなどが下落

配信日時:2023/02/17 09:35 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27484.60;-211.84TOPIX;1988.21;-12.88


[寄り付き概況]

 17日の日経平均は211.84円安の27484.60円と反落して取引を開始した。前日16日の米国株式市場は下落。ダウ平均は431.20ドル安の33696.85ドル、ナスダックは214.76ポイント安の11855.83で取引を終了した。週次失業保険申請件数が減少し、1月卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったため、利上げ継続を警戒した売りが先行した。また、クリーブランド連銀のメスター総裁が前回会合で0.5ポイントの利上げを支持していたことを明らかにすると下げ幅を拡大。押し目買いなどに一時下げ幅を縮小したが、終盤にかけ、セントルイス連銀のブラード総裁が3月会合でも0.5ptの利上げは選択肢にあると言及すると売りが加速し、相場を再び押し下げた。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。特に、米長期金利が上昇し、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.78%下落と、ダウ平均(1.26%下落)に比べ下落率が大きく、また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.48%下落と大きく下げたことが、東京市場でハイテク株やグロース(成長)株、半導体関連株などの買い手控え要因となった。一方、昨日、TOPIXが節目とされた2000を上回り、昨年11月28日以来の高値水準となったことから、相場の先高観を指摘する向きがあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では、鉱業、電気機器、精密機器、金属製品、情報・通信業などが値下がり率上位、ゴム製品、海運業、銀行業、空運業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、富士通<6702>、日本電産<6594>、資生堂<4911>、リクルートHD<6098>、キリンHD<2503>、トレンド<4704>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などが下落。他方、ブリヂストン<5108>、アサヒ<2502>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、第一三共<4568>、サンエー<2659>、三菱ケミG<4188>、三菱UFJ<8306>などが上昇している。

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