Reuters Japan Online Report Business News

FRB、小幅利上げが望ましい 来年利下げも=フィラデルフィア連銀総裁

配信日時:2023/02/11 06:27 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は10日、先週発表された1月の雇用統計が好調だったものの、小幅な利上げに移行するのが望ましいとの見解を変えていないと述べた。また、インフレの緩和が続ければ、2024年に利下げに転じる可能性もあるとの見方を示した。

ハーカー総裁はロイターのインタビューに対し「現在、インフレが利上げの原動力になっているが、インフレ低下の初期の兆候が出始めている」とし、「現時点では、労働市場に過度のダメージを与えることなく、0.25%ポイントの利上げペースでインフレを制御できる」と指摘。小幅な利上げに移行することは、連邦準備理事会(FRB)にとって「リスク管理」になると述べた。

FRBは1月31─2月1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。利上げ幅を昨年の0.75%ポイントや0.50%ポイントから縮小させたが、その直後に発表された1月の雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回ったことで、利上げ幅の縮小は正しかったか疑問が出ていた。

ハーカー総裁はこの点について、FOMC前に1月の雇用統計の結果を見ていたとしても、0.25%ポイントの利上げを支持したと述べた。

ハーカー総裁は今年のFOMCで投票権を持っている。

ニュースカテゴリ