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ECB、実質賃金の伸び支援に利上げ必要=シュナーベル専務理事

配信日時:2023/02/11 00:49 配信元:REUTERS

[フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は10日、広範なインフレ低下が見られないことから、ECBはインフレ率をタイムリーに目標の2%に戻すために利上げを行う方針を堅持すると述べた。

シュナーベル氏はツイッターのQ&Aで「ユーロ圏の広範なディスインフレ(インフレ鈍化)はまだ始まっていない」と指摘。「一段の利上げはインフレ率を目標に戻す一助になり、実質賃金の上昇につながる」とし、「金利は十分に制約的な水準に達しなければならない。基調的なインフレが目標に戻るという強固な証拠が得られるまでECBは金利を高水準にとどめる」と述べた。

また、量的緩和(QE)と量的引き締め(QT)の効果はおおむね対称的(symmetric)になると予想されると述べたほか、ユーロ圏で広範な景気後退(リセッション)は始まっていないとの見方を示した。

シュナーベル氏は利上げが経済成長率を低下させることを認めつつも、景気後退に陥ると決まったわけではなく、「ソフトランディング」はまだ可能との認識を示した。

ECBのバランスシート縮小を巡っては「すでにユーロ圏の債券利回りの上昇に寄与している可能性が高い」と述べた。

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