メキシコ中銀、0.5％利上げ　今後の利上げ幅縮小を示唆

[メキシコ市 ９日 ロイター] - メキシコ中央銀行は９日、政策金利を０．５０％ポイント引き上げ１１．００％とした。市場予想を上回る利上げ幅で、全会一致で決定された。インフレ環境は複雑とした上で、今後の利上げ幅が縮小されることを示唆した。

声明で「コアインフレの動向を考慮すると、今回は依然として複雑なインフレ環境に対処するため、前回の政策会合で行った政策金利の調整規模を継続する必要がある」とした。

メキシコ中銀による予想以上の利上げを受け、メキシコの通貨ペソは急上昇。対ドルで０．９％上昇した。

メキシコ中銀は０．２５％ポイントの利上げを決定すると予想されていた。

ＣＩバンコは顧客向けメモで「今回の決定は全会一致だった。当局はインフレとの戦いにおいて強いメッセージを送っている」とした。

メキシコ中銀は２０２１年６月から始まった今回の利上げサイクルと累計７．００％ポイントの利上げを実施した。

メキシコ中銀は、今回の利上げサイクルは終わっていないが、今後の利上げ幅が小さくなる可能性があることを示唆。「すでに達成した金融政策スタンスを考慮し、次回の政策会合では今後入手されるデータの展開に応じて政策金利の上方への調整をより小さい規模にする可能性があると理事会は考えている」とした。