著名投資家ペルツ氏、ディズニー委任状争奪に終止符　再編策評価

［９日　ロイター］ - アクティビスト（物言う投資家）のネルソン・ペルツ氏は９日、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーの取締役選任を目指す委任状争奪戦を打ち切った。ディズニーが８日発表した人員削減など一段の事業再編を評価したという。

同氏が率いるトライアン・ファンド・マネジメントの広報担当者は「委任状争奪戦は終わった。これは全株主にとっての勝利だ」と述べた。

ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者（ＣＥＯ）は８日、５５億ドルのコスト削減策の一環で大規模な再編を実施し、７０００人を削減すると発表した。削減規模は世界の従業員の３．６％に相当するとみられる。

ディズニーもペルツ氏の決断を称賛する声明を発表した。

トライアン・ファンド・マネジメントはディズニー株を１０億ドル近く保有。後継者育成の失敗やコスト高などを批判していた。