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三菱UFJが朝安後切り返す、日銀新総裁の観測報道警戒し「ヘッジ目的の買い戻し」の声◇

配信日時:2023/02/03 10:51 配信元:MINKABU
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>は朝安後、切り返した。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>やみずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンクが堅調に推移している。  日銀の前副総裁である中曽宏氏が、アジア太平洋経済協力会議(APEC)のビジネス諮問委員会で金融問題を取り扱うタスクフォースの議長を務めることが明らかになったと2日に伝わった。現行の異次元緩和策の修正に積極的な新総裁候補とみられていた中曽氏の同議長の就任報道により、低金利環境が続くとの思惑が広がり、銀行株の重荷になった。ただ、3日に鈴木俊一財務相が閣議後の会見で、日銀の新総裁の人事について、現時点では確定していないとの認識を示したと報じられている。これを手掛かりとした買いがメガバンク株の支えになったようだ。  市場では「日銀の次期総裁の人事案が月内に国会に提示されるとみられており、観測報道に対し市場も神経質となっている。どのような決着になるか見通しにくく持ち高を一方向に傾けにくいなか、ヘッジ目的の買い戻しが入った」(国内投信ファンドマネージャー)との声が出ていた。  (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS

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