イーライリリー通期実質利益見通しが予想超え、糖尿病薬販売低調は暗雲に

［２日　ロイター］ - 米医薬品大手イーライリリーが２日発表した２０２３年の調整後１株利益見通しは８．３５─８．５５ドルで、アナリスト予想の８．２８ドルを上回った。税率が以前の想定より低くなる可能性がプラスに働いている。

ただ２２年第４・四半期の売上高は７３億ドルと、アナリスト予想の７３億３０００万ドルに届かなかった。特に新たに投入されて注目された２型糖尿病治療薬「マンジャロ」と、主力の糖尿病治療薬「トルリシティ」の販売がいずれも低調で、先行きに暗雲を投げかけた。

マンジャロの売上高は２億７９２０万ドルで、アナリスト予想は３億１９００万ドル。トルリシティは１９億４０００万ドルと、やはり予想を下回った。

一方乳がん治療薬「ベージニオ」の売上高は前年同期から倍増し、８億０８００万ドルとアナリスト予想よりも１億ドル余り多くなった。