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NY市場サマリー(30日)株式反落、ドル・利回り上昇

配信日時:2023/01/31 06:48 配信元:REUTERS

[30日 ロイター] - <為替> 米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えドルが上昇した。一方、予想を上回るインフレ指標を受けユーロが買われる場面もあった。

FRBが引き締めサイクルの終わりに近づいているとの見方を背景に、ドル指数は昨年9月28日に付けた20年ぶりの高値114.78から102.27まで軟化。ただ、ユーロなど主要通貨に対するテクニカル上のサポートラインが支えとなり、ここ数週間はほぼレンジ内で推移している。

ユーロ/ドルは0.22%安の1.0844ドル。スペイン国家統計局(INE)が30日に発表した1月の消費者物価指数(CPI)速報値が、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比5.8%上昇と、12月(5.5%上昇)から伸びが加速し、ロイターがまとめたアナリスト予想(4.7%上昇)を上回ったことを受け、ユーロは序盤に上昇した。

ドル/円は0.57%高の130.53円。

<債券> 重要経済指標の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)などを週内に控え、利回りが上昇した。

投資家は、FRBが1日まで開くFOMCでの0.25%ポイント利上げをほぼ確実視している。今週発表される予定の消費者信頼感指数や失業率など一連の経済指標は、FRBが3月に利上げを終了するかどうかの判断材料になるとみられている。

10年債利回りは3.5ベーシスポイント(bp)上昇の3.553%となり、1月11日以来の高水準に近づいた。

30年債利回りは2.8bp上昇の3.662%だった。

2年債と10年債の利回り格差はマイナス70.6bp。

2年債利回りは5bp上昇し4.257%だった。

<株式> 反落して取引を終えた。週内に予定される主要中央銀行の政策会合や一連の企業決算発表といった重要イベントに投資家が注目する中、テクノロジー株など大型株の下げが重しとなった。

S&P総合500種の主要11セクターでは情報技術が下げを主導。アップル、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社アルファベットはいずれも今週の決算発表を前に下落した。

S&P500はこの日下落したものの、1月としては2019年以来の大幅な上昇率を記録する見通しだ。

<金先物> 米連邦準備理事会(FRB)による金融政策会合を控えて動意に乏しい中、小幅下落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比6.40ドル(0.33%)安の1オンス=1939.20ドル。

<米原油先物> 米欧の中央銀行による利上げが確実視される中を、対ユーロでのドル高地合いに伴う割高感が重しとなり続落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物は前週末清算値(終値に相当)比1.78ドル(2.23%)安の1バレル=77.90ドルだった。4月物は1.78ドル安の78.18ドル。

ドル/円 NY午後4時 130.47/130.52

始値 130.17

高値 130.59

安値 129.98

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0844/1.0848

始値 1.0895

高値 1.0910

安値 1.0840

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時33分 106*08.50 3.6529%

前営業日終値 106*20.00 3.6340%

10年債(指標銘柄) 16時33分 104*24.50 3.5440%

前営業日終値 104*31.50 3.5180%

5年債(指標銘柄) 16時31分 99*07.50 3.6690%

前営業日終値 99*14.50 3.6210%

2年債(指標銘柄) 16時31分 99*24.88 4.2423%

前営業日終値 99*27.00 4.2070%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33717.09 -260.99 -0.77

前営業日終値 33978.08

ナスダック総合 11393.81 -227.90 -1.96

前営業日終値 11621.71

S&P総合500種 4017.77 -52.79 -1.30

前営業日終値 4070.56

COMEX金 2月限 1922.9 ‐6.5

前営業日終値 1929.4

COMEX銀 3月限 2373.3 +11.1

前営業日終値 2362.2

北海ブレント 3月限 84.90 ‐1.76

前営業日終値 86.66

米WTI先物 3月限 77.90 ‐1.78

前営業日終値 79.68

CRB商品指数 274.4276 ‐3.2372

前営業日終値 277.6648

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