ゴールドマンＣＥＯ、パフォーマンス良好と強調　投資家に懐疑論

[ニューヨーク ３０日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックス・グループは、デービッド・ソロモン最高経営責任者（ＣＥＯ）によれば「素晴らしい」パフォーマンスを示しているが、一部の投資家は懐疑的だ。

ゴールドマンは数日前に期待外れの利益を発表し、株価が６％下落した。

ソロモンＣＥＯはスイスのダボスでロイターのインタビューに応じ、「良い会社は投資し、革新し、新しいことに挑戦すべきだ」と発言。３年間の平均収入が４４％増、２０１９年以降の１株当たり純資産が同業他社を上回る３９％増となっていることや、ライバル社を上回る配当などを挙げた。

また、数千人をレイオフすることで経費に「慎重」になっているとも述べた。

将来の戦略について詳細をほとんど明かさなかったが、２月２８日に開催される投資家説明会で明らかになる可能性がある。

一方、同行の株式を保有するａｂｒｄｎの株式アナリスト、ジョー・ラバ氏は「投資家は依然として懐疑的だ」と語る。

ゴールドマンの目標株価を最近引き下げたアナリストの１人、キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズのデービッド・コンラッド氏は「厳しい市場で収入減というパーフェクトストーム」に苦しんでいると指摘した。

また、ゴールドマンを中立と評価するＵＢＳのアナリスト、ブレナン・ホーケン氏は、株価収益率（ＰＥＲ）の上昇を期待して株を買うという考えは「現時点では実に難しい」と述べた。

それでも、ゴールドマン株は過去１年間で３．６％上昇し、同業他社をアウトパフォームしている。