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米個人消費支出、22年12月は0.2%減 インフレは鈍化

配信日時:2023/01/28 00:29 配信元:REUTERS

[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した2022年12月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%減った。ロイターがまとめた市場予想は0.1%減。2023年に向けて経済が低成長路線に入る一方で、インフレは前年同月比で引き続き鈍化したことを示した。米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースをさらに減速する余地を与える可能性がある。

11月のPCEは0.1%減と、当初発表の0.1%増から下方改定された。

個人消費は米経済活動の3分の2超を占める。

今回のデータは、26日に発表された22年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値に含まれている。第4・四半期の個人消費は引き続き堅調に推移し、GDPの年率換算で前期比2.9%増になった経済成長を下支えしたことを示していた。

12月のPCE価格指数は前月比0.1%上がり、上昇率は11月と同じ。12月の前年同月比伸び率は5.0%と、11月の5.5%から鈍化した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は12月の前月比上昇率が0.3%。11月は0.2%だった。12月の前年同月比伸び率は4.4%となり、11月は4.7%だった。

FRBは金融政策のためにPCE価格指数に着目している。他のインフレ指標も著しく鈍化した。

CMEのFedWatchツールによると、金融市場はFRBの1月31日─2月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイントの利上げを織り込んでいる。

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