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世界経済見通し、懸念より良好 リスクも多く=ダボス会議

配信日時:2023/01/21 01:46 配信元:REUTERS

[ダボス(スイス) 20日 ロイター] - 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)は最後のパネルディスカッションで、今後の世界経済の見通しは懸念されていたよりも良好なものの、ウクライナ紛争の激化や欧米の貿易戦争など依然として多くのリスクがあるとの意見が出た。

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、中国の経済成長が上振れ要因になる可能性があると指摘。IMFは2023年の中国の経済成長率が4.4%になると予測していると紹介した。

IMFは23年の世界経済成長率予測の2.7%を近日中に引き上げる見込みだが、「劇的な改善」を期待しないように注意を促した。

中国経済の活動再開に伴うリスクの一つは、世界的なエネルギー需要と価格の上昇をもたらし、新たなインフレ圧力を引き起こすことだ。

1週間にわたる会議は、グリーンエネルギー移行への補助金を巡る米国と欧州の対立、発展途上国の過剰債務の深刻化、地政学的リスクに関する議論が中心となった。

ダボス会議に出席した米金融街の幹部らは米欧の経済が底堅く、中国が厳格な新型コロナウイルス対策を緩和して悲観論が和らいだとの見方を示した。

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