Reuters Japan Online Report Business News

FRBの構造、国民の信頼高めた=カンザスシティー地区連銀総裁

配信日時:2023/01/19 15:01 配信元:REUTERS

[ワシントン 18日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は、ワシントンを拠点とする理事会と12の地区連銀で構成される現在の米連邦準備理事会(FRB)の構造について、「耐久性と信頼性のある公的制度を作り上げてきた」と評価した。

非効率的と批判されることもあるFRBの構造を擁護。連邦制度における中央管理と地域の影響力のバランスを取るための妥協の産物であり、「労働者のリーダーと製造業者、銀行家と非営利団体の幹部、部族のリーダーとエネルギー企業幹部が並んで座る役員室」を作り出したと述べた。

「FRBの政策当局者にとって、こうした話し合いは明らかに価値がある。FRB理事は受託者としての監督や経済・金融情勢に関する重要な洞察を提供するだけでなく、他の方法では存在しないようなレベルの関与と理解を生み出している」と語った。

また、現在の制度は金利に関する厳しい決断を下す際に政治的影響からのFRBの独立性を高めているほか、中西部で特に関心の高い地銀の運命など、地域の問題にもより密接に対応しているとの認識を示した。

65歳の定年規定により1月31日に退任するジョージ氏は地区連銀総裁として今回の発言が最後になる見込み。後任はまだ発表されていない。

ニュースカテゴリ