寄り付き概況

日経平均は112円高でスタート、東電力HDや第一三共などが上昇

配信日時:2023/01/18 09:42 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26251.34;+112.66TOPIX;1909.25;+6.36


[寄り付き概況]

 18日の日経平均は112.66円高の26251.34円と続伸して取引を開始した。前日17日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は391.76ドル安の33910.85ドル、ナスダックは15.96ポイント高の11095.11で取引を終了した。1月NY連銀製造業景気指数が予想外にパンデミックに伴い経済封鎖した20年5月来で最低に落ち込んだため、景気後退を懸念した売りが先行して始まった。金融のゴールドマンサックスの低調な決算内容も重しとなり、ダウ平均は終日軟調に推移、終盤にかけて下げ幅を拡大した。一方、金利先高観の後退でハイテクの買い戻しが続き、ナスダックは小幅高で終了。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ナスダック総合指数が小幅ながら上昇して取引を終えたことが東京市場の株価の支えとなった。また、日経平均は昨日は上昇したが、200日移動平均線からの下方乖離は依然4%を超えており、株価の反騰余地は大きいとの見方もあった。一方、今日まで開かれる日銀金融政策決定会合で追加の政策修正が決定される可能性が引き続き意識され、積極的な買いを手控える向きがあった。また、外為市場で1ドル=128円20銭台と昨日15時頃に比べ40銭ほど円高・ドル安方向に振れたことが輸出株などの買い手控え要因となったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比8.3%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は0.9%減だった。

 セクター別では、精密機器、医薬品、電気・ガス業、卸売業、電気機器などが値上がり率上位、銀行業、鉄鋼、輸送用機器、パルプ・紙、保険業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、東電力HD<9501>、第一三共<4568>、HOYA<7741>、大和ハウス<1925>、エーザイ<4523>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、ダイキン<6367>、味の素<2802>、アドバンテスト<6857>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、武田薬<4502>、伊藤忠<8001>、ファナック<6954>、東エレク<8035>などが上昇。他方、ベイカレント<6532>、イオン<8267>、積水ハウス<1928>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>、日本製鉄<5401>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>、デンソー<6902>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などが下落している。

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