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午後:債券サマリー 先物は反落、朝方の買い一巡後は値を消す展開

配信日時:2023/01/10 15:39 配信元:MINKABU
 10日の債券市場で、先物中心限月3月限は3営業日ぶりに反落。米債券高の地合いを引き継いで始まったが、日銀の更なる政策修正への警戒感から値を消す展開となった。  前週末6日に米労働省が発表した22年12月の雇用統計で平均時給の伸び率が鈍化したほか、同日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した12月の非製造業景況感指数が市場予想以上に落ち込んだことを受け、米市場で米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測が後退したことが国内債に買いを促した。ただ、この日の朝方に総務省が発表した東京都区部の12月の消費者物価指数で、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で4.0%上昇し、40年8カ月ぶりの高さとなったことが相場に影響。朝方の買いが一巡したあとは、日銀の追加的な政策修正が意識されるかたちで伸び悩む動きとなり、きょうは臨時の国債買いオペがなかったこともあって債券先物は午後にマイナス圏に沈んだ。一時145円67銭まで軟化したあとは下げ渋ったものの、今晩にパウエルFRB議長の発言機会があることなどから戻りは鈍かった。  先物3月限の終値は6日に比べて18銭安の145円71銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、6日に比べて横ばいの0.500%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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