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株価指数先物 【週間展望】 ―2万6000円支持線にリバランス強まりやすく、レンジ切り上げ

配信日時:2023/01/09 17:00 配信元:MINKABU
「2万6000円支持線にリバランス強まりやすく、レンジ切り上げも」  今週の日経225先物は、2万6000円固めからリバウンドを試す展開が意識されそうだ。6日の米国市場ではNYダウが700ドル高と大幅に反発した。朝方発表された12月の米雇用統計は非農業部門就業者数が前月比22万3000人増と市場予想(約20万人増)を上回った。一方で、平均時給は前月比0.3%上昇と、11月(0.4%上昇)から鈍化。前年同月比の上昇率も4.6%と、11月(4.8%、改定値)から縮小し、賃金インフレの鈍化が示された。  これを受けて、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化への警戒が和らぎ、幅広い銘柄が買われた。また、12月の米ISM非製造業景況感指数は49.6と前月(56.5)から低下し、市場予想(55.1)も下回った。サービス業の拡大と縮小の境目を示す50を2年7カ月ぶりに下回ったことで、金融引き締めの減速や利下げにつながるとの見方も買いを誘った。  これを受けたシカゴ日経平均先物(清算値)は、日中大阪比230円高の2万6160円と節目の2万6000円を上放れた。日経225先物のナイトセッションは米雇用統計の結果を受けた米株高によって、一気に2万6100円まで上昇。その後、2万6000円水準での底固めを経て、一時2万6200円まで上げ幅を広げる場面も見られた。週明けの日経225先物は、節目の2万6000円が支持線として意識されるなか、リバランスの動きが強まりやすいだろう。  テクニカル面では、ボリンジャーバンドの‐2σから放れる格好となり、5日に上値抵抗線として機能していた5日移動平均線を終値で突破した日経225先物は、ナイセッションで同線を支持線に上げ幅を広げる形となった。また、2万6070円辺りに位置するボリンジャーバンドの-1σを上回ってきており、2万6000円を支持線に変えてくるようだと、25日線が位置する2万6900円辺りとのレンジに切り上がる可能性も意識されてきそうだ。  また、昨年12月の日銀の金融政策修正をきっかけに、日経225先物は2万7300円水準から一気に2万6050円まで下落したが、この急落局面でNTショートが強まっていたため、その巻き戻しといったリバランスに向かいやすいだろう。NT倍率は先物中心限月で4日に一時13.72倍に低下した後は、NTショートの巻き戻しで6日は13.85倍に上昇して終えた。この上昇によってこれまで上値を抑えられていた5日線を突破しており、25日線が位置する14.03倍辺りが目先的なターゲットとして意識されてくる。  VIX指数は21.13に低下し、支持線として機能していた5日、25日線を割り込んだ。足もとで下値を切り上げていたトレンドを割り込む形状となったことで、リスク選好に向かわせよう。ただし、今週は12日にFRBがインフレ指標として特に動向を注視している12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。また、13日のシティグループやJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなど米金融機関を皮切りに決算発表シーズンに入る。これらがVIX指数の変動要因になりそうだ。  米CPI発表を控えて積極的にポジションを傾けてくる動きは限られそうだが、12月の日銀会合後に大きく変動したトレンドに対するリバランスを前提に、まずはオプション権利行使価格の2万6000円~2万6500円辺りのレンジを想定しておきたい。2万6500円を捉えてくる局面では、25日線水準を想定した権利行使価格の2万6875円水準にレンジは切り上がるとみられる。また、ヘッジを考慮した形でNTショートの巻き戻しを狙ったNTロングのトレードも強まりそうだ。  経済スケジュールでは、10日に11月全世帯家計調査、米国11月卸売売上高、11日に11月景気動向指数、米国MBA住宅ローン申請指数、12日に12月景気ウオッチャー調査、さくらリポート、中国12月消費者物価指数、米国12月消費者物価指数、13日に中国12月貿易収支、米国12月輸出入物価指数、米国1月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。  なお、12月第4週分(12月26日- 30日)の投資部門別売買動向は1月10日に、1月第1週分(1月4日-6日)については1月13日に発表される予定である。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 01月限 日経225 28266.57  TOPIX  1988.69 02月限 日経225 27835.60  TOPIX  1965.67 03月限 日経225 25457.94  TOPIX  1808.03 04月限 日経225 27122.37  TOPIX  1904.02 05月限 日経225 25951.24  TOPIX  1838.12 06月限 日経225 28122.81  TOPIX  1955.38 07月限 日経225 26659.58  TOPIX  1890.16 08月限 日経225 28525.62  TOPIX  1963.05 09月限 日経225 28253.40  TOPIX  1957.76 10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58 11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52 12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 01月06日  25750  26000  25670  25930  +150 22/03 01月05日  25630  25920  25620  25780  +170 22/03 01月04日  25990  26020  25570  25610  -380 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 01月06日  1862.0  1878.5  1855.5  1872.0  +8.5 22/03 01月05日  1862.5  1878.0  1860.0  1863.5  +2.5 22/03 01月04日  1885.5  1888.0  1859.5  1861.0  -25.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日比 01月06日(3月限)  26160  +230 01月05日(3月限)  25680  -100 01月04日(3月限)  25825  +215 01月03日(3月限)  25780  -210 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 12月30日    4989億円  +391億円  3911億円  +177億円 12月23日    4597億円 +1347億円  3733億円  -1017億円 12月16日    3250億円  -72億円  4750億円  -344億円 12月09日    3322億円 +1529億円  5095億円  -324億円 12月02日    1793億円  -99億円  5420億円  -321億円 11月25日    1892億円  -484億円  5742億円  +861億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 01月04日  1億9725万株   +911万株  1億3311万株   -675万株 12月30日  1億8813万株   +1225万株  1億3986万株   -458万株 12月29日  1億7588万株   +451万株  1億4444万株   +3万株 12月28日  1億7136万株   +607万株  1億4441万株   +1146万株 12月27日  1億6529万株    +28万株  1億3295万株   +238万株 12月26日  1億6501万株   -166万株  1億3056万株   +241万株 12月23日  1億6667万株   +991万株  1億2814万株   -476万株 12月22日  1億5675万株   +697万株  1億3291万株   +522万株 12月21日  1億4977万株   +1179万株  1億2769万株   -1734万株 12月20日  1億3798万株   +2379万株  1億4503万株   -1234万株 12月19日  1億1419万株   +259万株  1億5738万株   -65万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 3月07日  701億円 4月07日  701億円 5月19日  701億円 6月13日  701億円 6月17日  701億円 12月2日  701億円 株探ニュース

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