寄り付き概況

日経平均は138円安でスタート、東エレクやアドバンテストなどが下落

配信日時:2022/12/28 09:32 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26309.34;-138.53TOPIX;1906.75;-3.40


[寄り付き概況]

 28日の日経平均は138.53円安の26309.34円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日27日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は37.63ドル高の33241.56ドル、ナスダックは144.64ポイント安の10353.23で取引を終了した。中国政府が1月8日から入国時の強制隔離撤廃を発表、規制緩和を好感したアジア、欧州市場の流れを継いで、寄り付き後、上昇。しかし、長期金利の上昇を警戒した売りに押され一時下落に転じた。同時に、エネルギーセクターの上昇が下値を支え、ダウはプラス圏を維持して終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ナスダック総合指数、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1%台の下落となったことが東京市場でハイテク株や半導体関連株などの株価の重しとなった。また、中国の新型コロナ対策緩和が好感される一方で、中国での新型コロナ感染拡大が日本企業へ及ぼす影響を懸念する向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価を支えた。また、外為市場で1ドル=133円40銭台と昨日15時頃に比べ70銭ほど円安・ドル高に振れたことが輸出株などの株価下支え要因となった。さらに、今日は12月期末の配当権利付き最終売買日で、配当狙いの買いが入るとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比0.1%低下だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同0.3%低下だった。

 セクター別では、精密機器、不動産業、医薬品、電気機器、化学などが値下がり率上位、鉄鋼、銀行業、海運業、保険業、繊維製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、Jフロント<3086>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、メルカリ<4385>、日本電産<6594>、小林製薬<4967>、トレンド<4704>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>などが下落。他方、三井住友<8316>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、OLC<4661>、日本製鉄<5401>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>、JT<2914>、パンパシHD<7532>、キリンHD<2503>、ニトリHD<9843>などが上昇している。

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