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午後:債券サマリー 先物は大幅安、日銀会合の結果が影響

配信日時:2022/12/20 15:59 配信元:MINKABU
 20日の債券市場で、先物中心限月23年3月限は大幅安。午前は堅調に推移していたものの、日銀金融政策決定会合の結果発表をきっかけに急落した。  日銀はこの日の会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)のもとでの10年物国債金利の許容変動幅について、従来のプラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.5%に拡大することを決めた。声明文では「今年の春先以降、海外の金融資本市場のボラティリティが高まり、日本市場もその影響を強く受けている」と指摘。「債券市場では各年限間の金利の相対関係や現物と先物の裁定などの面で市場機能が低下しており、こうした状態が続けば企業の起債など金融環境に悪影響を及ぼす恐れがある」としている。日銀はあわせて月間の国債買いオペの買い入れ額を従来の7兆3000億円から9兆円程度に増額することを発表したほか、臨時の国債買い入れオペや中期債を対象とした指し値オペを通知したが、債券相場は金利上昇方向で反応。債券先物は145円52銭まで売られたあとは下げ渋ったが、夕方に行われる黒田総裁の記者会見を見極めたいとして戻りは鈍かった。  先物3月限の終値は前日比1円72銭安の146円14銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.460%と15年7月以来の水準に上昇し、その後は0.405%(前回取引のあった16日と比べ0.155%の上昇)で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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