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小規模IPOで相場操縦、米規制機関が警戒 中国企業の関与も

配信日時:2022/11/18 11:35 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 証券業界の自主規制機関である米金融取引業規制機構(FINRA)は17日、相場操縦を目的に虚偽の情報などを流す「パンプ・アンド・ダンプ(pump-and-dump) 」スキームを使った小規模の新規株式公開(IPO)に警戒するよう投資家に訴えた。

FINRAによると、こうしたIPOの大半は、価値が1億ドル未満の企業で2500万ドル未満しか調達していない。その多くで中国企業の関与が疑われ、主に香港に拠点を置く海外ブローカーに売り出しの最大90%を割り当て、人為的に株価を押し上げるために供給を制限していると説明した。

ソーシャルメディアなどを通じて投資を呼びかけ、特定の価格や時間帯に注文を出すよう仕向けているという。

これとは別にナスダックとニューヨーク証券取引所(NYSE)は17日、小規模のIPOについて調査すると発表。一部のIPOでは、企業が小規模の資金を調達した後に株価が2000%も上昇し、その数日後には急落したという。

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