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米輸入物価、10月は4カ月連続で下落 インフレピークの兆候か

配信日時:2022/11/17 02:08 配信元:REUTERS

[ワシントン 16日 ロイター] - 米労働省が16日に発表した10月の輸入物価は前月比で0.2%下落した。石油製品の価格下落と外国為替市場でのドル高が押し下げ、4カ月連続での下げとなった。インフレがおそらくピークに達したことを示す最新の兆しとなった。世界的なサプライチェーン(供給網)混乱の緩和も示唆した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は、関税を除く輸入価格で前月比0.4%下落だった。

9月は1.1%下げていた。

10月の前年同月比は4.2%上昇となり、伸び率は2021年2月以来、1年8カ月ぶりの低さだった。9月は6.0%上昇していた。

10月の燃料・潤滑油の輸入価格は前月比1.3%下落。9月は7.0%下げていた。

10月の石油・石油製品は1.2%下落、食品・飼料・飲料は0.8%下げた。

燃料、食品を除くコア輸入物価は0.1%下落。9月は0.4%下げていた。

10月のコア輸入物価は前年同月比で2.8%上昇し、ドル高で伸びが抑えられた。

一方、10月の輸出物価は前月比0.3%下落。9月は1.5%下がっていた。

10月は農産物が1.0%下落。大豆が6.6%下落し、小麦や果物、野菜の価格上昇を相殺した。農産物以外は0.3%下落した。

輸出物価の前年同月比は6.9%上がった。9月は9.2%上昇していた。

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