豪銀ウエストパック、22年度は減益　コスト予想引き上げ

［７日　ロイター］ - オーストラリアのウエストパック銀行が７日発表した２０２２年度通期（２０２２年９月期）決算は生命保険事業売却に伴う費用が響き、利益が減少した。２０２３年にかけて住宅価格が下落し失業率は上昇すると予想し、コスト予想を引き上げた。

２４年度までのコスト目標を８０億豪ドルから８６億豪ドル（５５ 億２０００万ドル）に上方修正した。コスト目標には、スペシャリスト事業、その他一部項目は含まれていない。シティのアナリストは、２４年度の総コストベースが９２億豪ドルになることを意味すると述べた。

２２年度の年間営業費用は１９％減少。資産減損や人件費の減少が寄与した。

キャッシュ利益は１．４％減の５２億８０００万豪ドル。モルガン・スタンレーの予想（５２億３０００万豪ドル）をわずかに上回った。

最終配当は１株当たり０．６４豪ドルとした。

利ざやは１３ベーシスポイント（ｂｐ）低下。ただ金利上昇で下期は上期から若干改善した。