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ING、第3四半期は減益 自社株買い開始

配信日時:2022/11/04 12:19 配信元:REUTERS

[アムステルダム 3日 ロイター] - オランダの銀行大手INGグループが3日発表した第3・四半期決算は、税引き前利益が13億8000万ユーロ(13億6000万ドル)と、予想を下回った。一時費用の計上が響いた一方、金利上昇が寄与した。

同行は15億ユーロ規模の自社株買いを開始した。

リフィニティブがまとめた税引き前利益の市場予想は15億ユーロだった。前年同期の実績は19億2000万ユーロ。

第3・四半期はヘッジ会計の調整とポーランド政府が導入した住宅ローンの返済猶予措置に伴う一時費用で6億3100万ユーロの特別費用を計上した。

ジェフリーズのアナリストによると、こうした要因を調整すると、実質ベースの純利益は前四半期比6%増で、予想を大幅に上回った。自社株買いが年内の株価が支える見通しという。

スティーブン・ファンレイスウェイク最高経営責任者(CEO)は「特に厳しい経済・地政学環境を踏まえると、堅調な業績だった」と表明した。

貸倒引当金は4億0300万ユーロと、前年同期の3900万ユーロから増加したが「サイクルの平均」に沿った水準という。

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