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豪中銀、必要に応じて利上げペースを調整へ=ロウ総裁

配信日時:2022/11/01 18:46 配信元:REUTERS

[シドニー 1日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は1日、インフレを抑制するため一段の利上げが必要とみられるが、中銀は必要に応じて利上げを加速させたり一時的に停止する用意があると述べた。中銀理事会は、短期間で金利が大幅に上昇し、高インフレと相まって家計を圧迫していることを認識しているとも述べた。タスマニアでの講演で述べた。

豪中銀は1日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ2.85%とした。5月以降の利上げは合計275bpとなった。ただ10月に上げ幅を50bpから25bpに縮小し、今回も25bpの引き上げにとどめた。

ロウ氏は講演で、ロシア・ウクライナ戦争、生活費の高騰、世界経済の一段の分断を踏まえると、世界的な見通しも利上げを慎重にさせる理由になると強調した。

世界経済の悪化と家計の厳しい状況を考慮し、豪中銀は来年の成長率見通しを引き下げた。

「(経済を縮小させずにインフレを抑制するという)狭い道筋にとどまるためには、行き過ぎと少なすぎの中間を取る必要がある」と述べた。

インフレ率は今年中に約8%でピークを打つ見込みで一段の利上げが必要になる公算だが、理事会には既定の道筋はないと説明。「インフレ率を目標値へ回帰させるために、再び大幅な利上げ必要なら踏み切るだろう。しばらくの間、一定水準を維持すべき状況なら、そうするだろう」と述べた。

市場は、豪中銀が12月に25bp追加利上げし、来年に4.0%付近で利上げが打ち止めになると想定している。

ロウ氏は、利上げをせず、インフレを定着させた場合の影響は甚大だとし「そうなればインフレの弊害はより長期にわたり、それを抑えるために、より大幅な利上げが必要になる」と述べた。

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