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28日の株式相場見通し=続落か、メタ急落でナスダック安を警戒

配信日時:2022/10/28 08:00 配信元:MINKABU
 28日の東京株式市場は、ハイテク株中心に売りが先行し日経平均は続落となりそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちだったものの、ECB理事会通過後に金利が低下傾向となり、株式市場にはプラスに作用している。ECB理事会では事前コンセンサス通り0.75%の政策金利引き上げを決定したが、今後の金融政策についてはタカ派色が後退したとの見方が出ている。米国株市場では、朝方発表された7~9月期GDPが事前コンセンサスを上回って増加し、景気敏感株を中心に買いを後押しした。NYダウは一時500ドル以上も水準を切り上げる場面もあった。ただ、メタ・プラットフォームズ<META>が決算発表を嫌気され20%を超える暴落をみせたことで、これが投資家心理を冷やした。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1.6%あまりの下落となり、NYダウも終値では上げ幅を200ドル弱まで縮小している。東京市場ではナスダック市場の下げを警戒する形でハイテク株には売り圧力が意識されそうだ。外国為替市場で146円台前半の推移とドル安・円高水準でもみ合っていることも買い手控えムードを助長する。なお、きょう予定される日銀の金融政策決定会合は現状維持が見込まれるが、会合後の黒田日銀総裁の記者会見にマーケットの関心が高い。  27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比194ドル17セント高の3万2033ドル28セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同178.317ポイント安の1万792.675だった。  日程面では、きょうは9月の失業率、9月の有効求人倍率、10月の都区部消費者物価指数(CPI)、日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の記者会見など。海外では7~9月期独GDP、7~9月期仏GDP、ロシア中銀の政策金利発表、9月の米個人所得・消費支出、9月の米仮契約住宅販売指数など。 出所:MINKABU PRESS

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