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米GDP、第3四半期は2.6%増 貿易赤字縮小が寄与も需要鈍化

配信日時:2022/10/27 23:58 配信元:REUTERS

[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した2022年第3・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期より2.6%増えた。貿易赤字の大幅な縮小が全体を押し上げた。ロイターがまとめたエコノミスト予想は2.4%増だった。

一方、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げで個人消費は抑制され、実際の経済の健全性は示された数値を下回っている。米経済活動の3分の2超を占める個人消費の伸びは1.4%増と、増加率は第2・四半期の2.0%から鈍化した。

第3・四半期GDP成長率のエコノミスト予想は0.8─3.7%まで幅があった。

第2・四半期のGDPは0.6%減で、2四半期連続のマイナス成長だった。2四半期連続のマイナス成長はテクニカルリセッションの定義とされるため、景気後退入りが懸念されていた。

第3・四半期の貿易赤字が縮小した一因は、需要の鈍化を背景に輸入が減少したため。輸出はおおむね増えた。22年上半期のGDPがマイナス成長になったのは、貿易と在庫の変化が激しかったことが背景にある。

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