寄り付き概況

日経平均は138円高でスタート、日本電産やキーエンスなどが上昇

配信日時:2022/10/25 09:32 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27113.20;+138.30TOPIX;1898.13;+10.94


[寄り付き概況]

 25日の日経平均は138.30円高の27113.20円と続伸して取引を開始した。前日24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は417.06ドル高の31499.62ドル、ナスダックは92.90ポイント高の10952.61で取引を終了した。国内経済が深刻な景気後退を回避できるとの期待感から買いが先行した。また、今週控えている主要ハイテク企業決算の順調な結果を期待した買いも加わり、終日堅調に推移した。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が今後、利上げペースを減速するとの思惑も根強く、引けにかけては上げ幅を一段と拡大し終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、注目された日本電産<6594>の中間期決算が昨日の取引終了後に発表され、堅調な内容だったことから、今後発表が本格化する主要企業の決算への期待感が高まった。さらに、英国でスナク元財務相が次期首相に就任する見通しとなり、英国の財政運営が安定するとの見方も市場の安心感となった。一方、昨日、日経平均が朝方に大きく上昇した後は伸び悩む展開となったことから、株価の上値の重さを指摘する向きがあった。また、昨日は香港ハンセン指数が6%
台、上海総合指数が2%を超す大幅安となったことから、今日以降の中国株の動向を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、精密機器、電気機器、ゴム製品、機械、医薬品などが値上がり率上位、鉄鋼、海運業、鉱業、保険業、陸運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、日本電産、キーエンス<6861>、デンソー<6902>、神戸物産<3038>、村田製<6981>、第一三共<4568>、日立<6501>、HOYA<7741>、JT<
2914>、ソニーG<6758>、富士通<6702>、オリックス<8591>、ダイキン<6367>、ブリヂストン<5108>などが上昇。他方、中外薬<4519>、東芝<6502>、東エレク<8035>、東京海上<8766>、商船三井<9104>、OLC<4661>、任天堂<7974>、JAL<9201>、エムスリー<2413>などが下落している。

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