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米住宅着工、9月は8.1%減 許可件数は1.4%増

配信日時:2022/10/20 00:39 配信元:REUTERS

[19日 ロイター] - 米商務省が19日発表した9月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比8.1%減の143万9000戸となった。集合住宅が13.1%減少し、予想を上回る落ち込みとなった。

8月の着工件数は156万6000戸と、前回発表の157万5000戸から下方改定された。

ロイターがまとめた9月のエコノミスト予想は147万5000戸だった。

米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めは住宅市場を著しく弱め、ほとんどの指標は2020年春の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の第1波で見られた水準まで低下している。一方、労働市場などは、FRBが需要を冷やそうとする試みにもかかわらず、底堅さを示している。

住宅ローン金利はさらに上昇した。米抵当銀行協会(MBA)によると、先週の期間30年の住宅ローン固定金利は平均6.94%で02年以来の高さとなった。その前の週は6.81%だった。

9月の着工許可件数は1.4%増の156万4000戸だった。22年第2・四半期の住宅投資は過去2年で最も急速に減少し、この間の国内総生産(GDP)を2四半期連続で減少させる要因となった。

住宅建設は今年いっぱい低迷が続く可能性が高い。18日に発表された10月の全米住宅建設業者協会(NAHB)/ウェルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は、10カ月連続で低下した。

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