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ドイツの対英輸出が拡大見通し、商工会議所は楽観視せず

配信日時:2022/10/19 18:36 配信元:REUTERS

[ベルリン 19日 ロイター] - ドイツの対英輸出が今年、2015年以降で初めて増加する可能性がある。ドイツ商工会議所(DIHK)はこれについて、英国の欧州連合(EU)離脱や現在の混乱を踏まえると、事業環境は厳しく楽観できる状況ではないと指摘した。

ロイターが入手した統計によると、1─8月のドイツの対英輸出は480億ユーロ(473億7000万ドル)と、前年同期比で11.4%増加。

年末まで増加傾向が続けば、15年以来の初の増加となる。ドイツの対英輸出は、英国でEU離脱の是非を問う国民投票が行われて以降、6年連続で減少していた。

ただDIHK幹部はこれについて「独英貿易の改善を示すものではない」とし、企業が増大したコストの転嫁を目指しているにすぎないとの見方を示した。

同幹部は「英国のEU離脱により、国際的なドイツ企業の計画立案と法的手続きに今なお不透明感が生じている」と指摘。

英政府の減税計画発表を受けた資本市場と経済全体の混乱で、為替レートが変動し、両国のビジネス関係を取り巻く不透明感が高まっているとの認識を示した。

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